アップル社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)4」を2月10日から発売する米携帯電話大手ベライゾン・ワイヤレスは20日から、同社初のアイフォーンCMの放映を開始した。
アイフォーンは画面に登場せず、「11:59」を表示する時計が発売日の2011年2月10日へ向けてカウントダウンするティザーCMになっている。時計が1秒ごとに刻む音と、固唾(かたず)をのんで見守る人々の映像に「この日が来るのを信じてやまなかった数百万人のお客様へ、ありがとう」のナレーションが流れる。時刻が「12:00」になったのを見てほほ笑む少女の映像のあと、秒針のチックタック音に合わせて、iPhone(アイフォーン)4 Verizon It Begins 2.10.2011「アイフォーン4 ベライゾン 2011年2月10日 サービス開始」の文字が現れ、ベライゾンのタグライン「RULE THE AIR」ロゴで終わる。
米国では従来、携帯電話大手のAT&Tがアイフォーンを独占していた。すでに発売から3年が経つアイフォーンを説明する必要はないと判断したベライゾンは、同じアイフォーンでもドロップコール(通話中、突然切れる電話)が頻繁に起こるAT&Tのぜい弱性を攻撃し、ベライゾン・ネットワークの信頼性を訴求する広告をやがて制作するものと見られ、米スマートフォン市場の競争はますます激しくなりそうだ。(松本泰輔)
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