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メーカーら、各社の強み生かし被災地支援に着手

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日清食品はイベントでも使われる「キッチンカー」を活用

11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受け、メーカー各社が被災地への支援を始めている。14日までに、飲料ほか、食品、生活用品、電器、衣料が続々と支援内容を表明した。情報手段が限られている現地に対し、ラジオをパナソニックとソニーが提供する。それぞれ1万台と3万台。パナソニックは乾電池50万個、懐中電灯1万個を送る。

花王やライオン、ユニ・チャームは、現地の衛生状況を鑑み、洗剤や生理用品などの提供を決定している。

ユニクロは14日、寒さの厳しい被災地への支援物資として、生活ニーズの高い防寒衣料のヒートテック30万点をはじめ、各種肌着類、各種アウター類、ジーンズ類、タオル類など、ユニクロ、ジーユー両ブランドの衣類など7億円相当を寄贈すると発表した。

飲料メーカー6社、水不足へ支援

サントリーが「天然水 南アルプス(550ミリリットル)」100万本の提供に向け準備中など、断水などの影響で水不足の被災地に対して、飲料メーカー6社はそれぞれミネラルウォーターなどの提供を始めている。

日本コカ・コーラは13日、ペットボトル飲料30万ケースを東北地方の被災者を中心に提供すると発表した。「い・ろ・は・す(550ミリリットル)」などミネラルウォーター26万ケース、ほか、スポーツドリンク「アクエリアス(2リットル)」3万ケース、ブレンド茶「爽健美茶(2リットル)」1万ケースを配送する。当初は10万ケースを送り、残り20万ケースは状況に応じて配送する予定。

販社のコカ・コーラボトリング各社でも個別に支援を初めており、全国で飲料約1万5000ケースのほか、災害対応自動販売機約150台を稼働させ、商品の無償提供を実施した。

アサヒ飲料は災害発生翌日の12日、東北6県を対象に、ミネラルウォーター「六甲のおいしい水」18万4320本を提供した。グループ会社のアサヒフードアンドヘルスケアは栄養食品「クリーム玄米ブラン」2000ケース(1ケース48袋入り)、同グループ会社の和光堂は粉ミルクやベビーフードなどの送付を準備中。

キリンビバレッジは、ミネラルウォーター「アルカリイオンの水」「ボルビック」計18万5000本を宮城県に寄贈する。

サッポロ・ホールディングス傘下のサッポロ飲料は、「日本名山の天然水谷川連峰(2リットル)」3万4560本ほか、同社北海道支社から2リットル入りペットボトルの水7200本、ウーロン茶4200本、同ホールディングス傘下ポッカ・コーポレーション北海道支社から「はちみつレモンC(500㍉㍑)」2400本と即席食品「韓湯美味(かんたんびみ) 参鶏湯(さむげたん)スープ」1200袋を提供する。

キッチンカー活躍、日清のイベント車両

日清食品をはじめ、味の素や江崎グリコが支援を表明した。明治ホールディングスも14日現在で検討段階に入った。
日清食品ホールディングスは12日、第1回目の救援物資として、「日清のどん兵衛」2種計11万6400食、「チキンラーメンどんぶり」1万8000食の計13万4400食と、「カップヌードル」合わせて100万食の食料を提供する。

量販店やイベント会場で試食できるように改造した給湯器付き車両「キッチンカー」7台も順次派遣する。1台で1日あたり1000~1800食を提供できるという。同車両は04年の新潟県中越地震でも派遣された。