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4200名の学生に社員の直筆はがき  電通2012年度新卒採用コミュニケーション

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電通新卒採用

2012年度新卒採用の会社案内パンフレット。「ヒトノココロヲウゴカスシゴトナンデモアリ」をキャッチフレーズに、広告会社でできる仕事の幅広さを伝えることを目的に作成。

はがき1
はがき2

面接ポスター

約4200名の学生に対し、一次面談前日に社員からの応援メッセージが郵送された。また面談会場には、メッセージを書いた社員の顔写真も張り出した。

広告・マスコミ業界は学生にとって、人気の就職先・・・。というのは、今や昔!?ここ数年、企業別の人気企業ランキングを見ても、最大手・電通でも順位を下げる傾向にあった。いかにして、広告会社、広告の仕事に興味を持ってもらうか…。電通では人事局・採用育成部が中心となって、学生の広告会社に対する興味を喚起し、より多くのエントリーを確保すべく、2011年度入社から学生向けのコミュニケーション活動に力を入れている。結果、現在、進行中の新卒採用のエントリー者数が過去最高を記録した。

このプロジェクトの中心となっているのが、人事局 採用育成部 アソシエイト・スーパーバイザーの廣田元章氏だ。廣田氏は、2006年に電通に入社。営業を経て、2009年6月から人事局に異動になった。「これまで新卒採用活動は学生との年齢が近いことから、入社1~3年目の社員が中心となっていた。しかし、実際に広告会社の仕事を経験した社員が、仕事の魅力を伝えていくのも必要ではないか。そんな判断からの人事異動だったと思う」と廣田氏は話す。

昨年、2011年度新卒入社のリクルート活動では学生から、10文字の「夢のメッセージ」を募集。同社のビルに、部屋の灯りを利用して、その文字を浮かび上がらせる企画(「電通ビルに10文字以内で夢を記入せよ。」プロジェクト)を昨年3月に実施した。

そして今年のプロジェクトは、社員から学生への手書き応援メッセージ企画だ。

5月下旬、一次面談を控える学生、約4200名に対して、若手社員約120名が手書きで応援メッセージを書き、自宅に郵送したのだ。さらに面談会場には、メッセージを書いた社員の顔写真を貼りだしたポスターを準備した。

「メッセージには、必ず応募者の方の名前を入れるようにしている。たくさんの方に採用活動を受けていただきたいが、かといって採用できる人数が大幅に増やせるわけではない。今回、ご縁のなかった学生さんが今後、どのような形で当社と関わりを持つかわからない。採用活動という接点を通じ、電通という会社を好きになってもらうことも大切と考えている。また、こういった機会を持つことで社員が改めて会社のことを考えるため、インナーモチベーションの一助になるのでは」と廣田氏は話す。

さらに「広告会社は一般消費財を扱っているわけではないので、学生さんにとってはわかりづらい業態。しかも学生さんには、電通というと“体育会系”の会社・・・というイメージがあるようで(笑)、実際の社員や普段の仕事を見せることで、電通という会社を理解してもらいたいと思っている」と続ける。

3月に発生した東日本大震災の影響で、新卒採用活動は予定より2か月遅れで進行中。同社の採用活動は6月下旬まで続く予定だ。