ミクシィは5月31日から6月20日にかけて展開したナイキジャパンの「NIKEiD FRIEND STUDIO」キャンペーンで、既存のバナー広告にmixiのソーシャルグラフを掛け合わせた「ソーシャルバナー広告」の本格導入を行った。
その結果、通常バナーのCTR(クリック率)平均値と比べて、PC版では約11倍、モバイル版では約16倍の数値を記録したことが分かった。期間中のキャンペーンサイトへの来訪ユニークユーザー数は213万人、「ソーシャルバナー」または「mixiチェック」経由でのキャンペーンサイトへの来訪率を示すソーシャルリーチ率は80%だった。
今回の「ソーシャルバナー」では、シューズの色などを自由に選べるサービス「NIKEiD」の仕組みを活かし、自分が作成したオリジナルのシューズのデザインを表示させたバナー広告などを作成できる。友人らとそのデザインを互いに評価できるほか、ニックネームやプロフィール画像も表示される。制作は、ミクシィとWeb制作会社バスキュールが先月設立した「バスキュール号」が手掛けた。
NIKEiDマネージャーの西村真治氏は、「ブランド認知が高まっただけでなく、NIKEiD公式サイトのトラフィックもキャンペーン前と比べてほぼ2倍になり、カスタマイズ対象のモデルは、期間中に全世界で日本の売上がトップレベルに躍り出た。ユーザー同士のつながりが密なmixiならではのサービス」と話す。
ミクシィは「『ソーシャルバナー広告』により、既存のバナー広告では反応しづらいユーザー層にも友人・知人経由で情報が伝播しやすい環境が整えられた。今後も『ユーザーが楽しめる広告』を目指し、ソーシャルグラフを活かしたバナーやコンテンツの形を追求していく」としている。
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