Appleのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなって一週間が経つ。銀座のAppleの前は花とリンゴで溢れていて、彼がどれだけ愛されていたか?偲ばれる。もし、日本のコンピュータ会社の社長が亡くなったら、そんなことになるだろうか?
だが、SONYの盛田昭夫氏やホンダの本田宗一郎氏が亡くなったときも、今回と同様だった。どこの国でもカリスマ創業者は、尊敬すべき人なのだろう。多分、ビル・ゲイツさんや孫正義さん、ユニクロの柳井正さんも同じだと思う。
ちなみに、今、会社名を考えているのですが、Appleに敬意を評して、オレンジにしようかと思ったら、小山薫堂先生の事務所がオレンジだった。さすが。レモンや梨、サクランボ、ザクロでは、どうも今一歩だ。オレンジに近い夏みかんもピンと来ないなあ~。
そういえば、ジョブズに影響されてAppleのパソコンを買いそうになったが、ちゃんとSONYのVAIOを購入。性能と機能とブランドで選びました。やはりSONYが好きなもので。WiMAXが装備でないと不便だし。
さて本題。最初にはっきり言っておこう。ボクは美人が大好きである。だから檀れいさんが好きである。檀れいさんがCMをやっているから金麦も飲んでいる。多分、この時点で世の女性の半分は、「バカ!」「アドタイ読む気なくなった!」と大炎上だろう。
そんなことを言わずに最後まで読んでください。ここにはすごい計算とマーケティングテクニックが秘められているので。このCMは、2007年にスタート(プレスリリースはこちらに)。
実はこのCMは計算尽くで作られている。音楽の「Bittersweet Samba」は、オールナイトニッポンのテーマ曲。そう、30代40代の男性にはたまらない音楽である。この曲がかかるだけで、中島みゆきや、とんねるずを思い出し、テレビの画面に釘付けである。
更に、このCMは、女性に嫌悪感があることもきっと計算積みで、後々話題になることを計算しているのだ。男性は褒めまくり、女性は「何あれ?媚びてて嫌い!」と口にすることになる。ボクはこれを「有森也実・裕木奈江の法則」と勝手に名付けた。
古い話なのでわからないと思うが、ドラマ「東京ラブストーリー」の有森也実さん、「ポケベルが鳴らなくて」の裕木奈江さんは、両方共、ドラマの役柄で女性に総スカンを食らった被害者?である。ちなみにボクはどちらの女優さんも大好きである。
そう、このビールのCMにも同じ法則が潜んでいるのである。もう一度言おう「有森也実・裕木奈江の法則」である。檀れいさんも入れてもいい。さて、実は、これが狙いなのだと思う。男性に媚びれるだけ媚びるCM。それは、女性に反作用を生む。
それが話題になり、議論を巻き起こさせるのだ。それこそノンペイパブリシティである。
しかし、これは高度なテクニックである。おっとこの原稿を書いていたら、このCM音楽を担当した中塚武さんからTwitterが。すごい偶然である。
中塚さんには、大阪・梅田のアマランティのオープニングでDJしてもらい最高だった!そっか、中塚さんは檀れいさんとこのCMで共演か、羨ましい。
さて、話を戻そう。こんな風に嫌悪感を演出するのには、テクニックが必要である。
計算を勝算が必要である。うまくいけばPR的にも抜群の効果を生みます。反作用が大きな話題を構築。しかし、失敗したら、ブランディングが総崩れになります。だから、勝算がない限り、なかなかできません。真似しても成功するわけではありません。
このCMクリエイターは、男性が好きで女性が大嫌いな仕草を徹底的に研究して、CMに落とし込んでいるのだ。ほら、単純に「檀れいが好きだ」という話じゃなかったですよね。それにしても一度でいいから檀れいさんと「金麦」を飲んでみたいのはボクだけ???
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