2月4日、ふくしま市民活動フォーラム2012がMAXふくしま(福島県福島市)で開催された。主催したのは、東日本大震災、福島第一原発事故による被災への支援と復興に取組むことを目的として設立されたふくしまNPO・市民活動団体連携復興プロジェクト会議だ。福島県北地域を主な活動拠点とするNPOや市民活動団体が参加するもので、愛称を「ふくふくプロジェクト」という。
ふくふくプロジェクトの活動は、「被災者支援」「復興計画」「情報センター」の三本の柱から成る。情報センターの役割を担うNPO法人ふくしまNPOネットワークセンターは、さまざまな団体からの情報を集めて整理して行政に届け、行政から発信される情報を各団体に届ける。いわば情報のハブの役割を担っている。NPO法人ふくしま飛行協会、NPO法人元気になろう福島は復興計画を担う。そして、被災者支援には、NPO法人シャローム、NPO法人まごころサービス福島センター、NPO法人ビーンズふくしま、NPO法人市民公益活動パートナーズ、エコクラブだて、福島市レクリエーション協会が取組む。
第一部:行政と協働で行う災害復興計画
2月4日のフォーラムでは最初に、3.11から今日までを振り返るパネルディスカッションが行われた。ふくしまNPOネットワークセンターの常務理事である牧田実氏がコーディネーターを務め、福島市政策推進部の参事兼企画経営課課長の川村栄司氏、いいざかサポーターズクラブ理事長の藤原純氏、ふくふくプロジェクト事務局長の早川哲郎氏が、それぞれの取組みや現状と課題、今後の復興に向けて民間団体と行政との関わり方について語った。市民活動団体と行政、双方の視点から様々な取組みに関する報告が行われたあと、会場の参加者も一緒に意見が交わされた。
フォーラム宣言採択
「ふくふくプロジェクト」の星野珙二議長が、震災からの1年間を振り返って「脱出」「原点」「子ども」「力量不足」という、4つのキーワードをあげ、「脱・原・子・力」への希望を込めた。そして、ふくしまNPOネットワークセンターの齋藤美佐常務理事がフォーラム宣言を読み上げ、フォーラムの宣言として採択された。
第二部:福島復興ディスカッション
第二部は7つの文科会に分かれて「ふくしま復興ディスカッション」が行われた。それぞれのテーマに沿って、1人ひとりが「今やるべきこと」「考えること」は何か、ビデオ上映、事例研究等を踏まえて講演やディスカッションが行われた。
- ふくしま飛行協会:再生可能エネルギー「ふくしまモデル」
- ふくしま成年後見センター:自分らしい明日のために
- シャローム:震災後の福祉活動と課題
- エコクラブだて:手軽に出来る、環境汚染対策 ~福島の現状と向き合う~
- 相双歴史文化保存会:原発事故から地域の生活・文化を守る 「相馬・相双地区におけるこれからの生活設計、文化の継承について」
- ビーンズふくしま:子ども支援の連携について
- ふくしまNPOネットワークセンター:マネジメントトークショー 「事務局ってどうやってるの」
再生可能エネルギーで福島の再生を
参加者の多くは、再生可能エネルギー「ふくしまモデル」への関心を寄せており、再生可能エネルギーの可能性に対して「マグネシウム発電に大変な可能性を感じる。期待している」「必ず実現出来ると信じ、モデル事業を見たい」「スカイパークで自然エネルギー構想が実現することを切に願います」「このような講演会を時々お願いしたい。ドイツの事例をもっと知りたい。(フライブルクなど)」「技術は日進月歩なので。いろいろな考えの専門家を加えてもらいたい」など、熱心な感想が寄せられた。
福島の復興と「自然エネルギー構想」の実現には大きな期待が寄せられる。
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