大学において「社会人基礎力」の育成に効果的であった授業(ゼミ・研究等)で、どれだけ成長したかを学生の発表から評価する「社会人基礎力育成グランプリ2012」が決定した。
「社会人基礎力」とは何か。それは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」。これを「前に踏み出す力(アクション)」、「考え抜く力(シンキング)」、「チームで働く力(チームワーク)」という3つの能力(12の能力要素)から構成されるものとして、経済産業省では2006年から提唱。さまざまな取り組みを行っている。
現在、ビジネスを取り巻く環境や若者が育つ環境の変化に伴い、「基礎学力」「専門知識」に加え、それらをうまく活用していくための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となっている。そのことが、この企画を実施する背景にある。
5回目を迎える社会人基礎力育成グランプリの地区予選には、88大学108チームが参加。2011年11月下旬に全国6地区で予選大会を開催し、各地区代表校8校(関東・近畿は2校)を選出した。そして、2月27日に開催された決勝大会にて、各校がプレゼンテーションを行い、下記の受賞が決定した。
本年度大賞を受賞したのは、福岡女学院大学の「最大の消費者であるわたし達学生が行った、学内における最良な飲食施設の提案-ながく居たくなる場-」。2013年に新校舎が設立されるにあたり、不満度が高い学院内の飲食施設を主な消費者である学生の消費目線で、最良な飲食施設を学院に提案することを目的としたもの。担当学生は3つの力を意識しながら、学院経営幹部に期日通りに報告を行った。自分たちの最良の場の確保は自ら行うアクション、それを現実にするためのシンキング、チーム力を生かしたプロジェクトとなったことが評価された。
大賞(経済産業大臣賞)
九州・沖縄地区代表:「福岡女学院大学」
テーマ:最大の消費者であるわたし達学生が行った、学内における最良な飲食施設の提案-ながく居たくなる場-
準大賞
関東地区代表:「静岡大学」
テーマ:ICFPT国際会議デザインコンペティション:Connect6への挑戦
北海道・東北地区代表:「岩手県立大学」
テーマ:「復興 girls*」の被災地企業の支援活動~イベントを通じ被災地の生活の糧となる仕事の復興を支援
会場特別賞
中国・四国地区代表:「高知県立大学」
テーマ:土佐茶のブランド化、普及活動に取り組む-土佐茶「CHARARA」の企画・販売-
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