CSR視点で広報を考える

熱い米国人ブログに見る日本の素晴らしさの再発見(2)

日本の素晴らしさはNo.1ではなくオンリーワン

今週も「insidejapanblog」通称IJTブログの中の「10 Reasons why Japan is so great」から話題を提供する。前回のコラムでは米国人の視点から見た10の日本の素晴らしさの発見の中から8つの「魅力」を紹介した。今回は残りの2つを紹介する。

第9の魅力は「共生への配慮」。日本人は老若男女を問わず、取り巻く環境やそこに暮らす人々との共生に配慮している。イギリスを始め、世界の至るところで道を歩けば、ゴミの山や壊れた電話ボックス、落書きされた壁、見知らぬ人々からの暴言に溢れている。日本では世界のどこでもあるこれらの風景がほとんど見当たらない。飛行機を降りた瞬間から電車に乗る過程で、海外ではよくある座席上のチューインガムやプラットフォームでの故障した自動販売機などもめったに見かけない。日本人にとって当たり前のことが世界では驚嘆に値する。

さらに驚くべき事例として、隅田川の土手のホームレスの人々が段ボール箱でできた住処の周りをきれいに掃除していることや靴を脱いで箱に入る状況を見て日本人の清潔感や周囲への配慮に驚きを隠せないとしている。さらに燃えるゴミ、燃えないゴミを仕分けし、それぞれのリサイクリング収納ボックスへ廃棄し、散らかしたり放置したりせず、ルールを遵守している。単に大人がルールを徹底しているだけでなく、小さな子ども達の意識まで浸透していることに驚かされるという。

第10の魅力は「世界でオンリーワンの体験」。日本を訪問する人全てにこれまでにない経験と感動を与えているとし、食事に出かけるとき、お店で買い物するとき、電車に乗るとき、寝るとき、起きるときなど、あらゆる機会の中で、世界で日本だけでしか経験できないエキサイティングな瞬間を味わうことができるとコメントしている。

雪山を見ながら入る露天風呂、浴衣を着る女性、ふんどしを巻く男達、御神輿や山車でにぎやかな祭り、きらびやかな花火など、日本独特な行事や事柄があちこちで見かけられる。日本を語る場合、これまでの10の魅力以外にも多数の魅力が存在する。しかし、日本の素晴らしさを実感するのであれば日本を旅することが一番良いと締めくくった。

日本の素晴らしさの常識を価値として見直そう

日本には茶の湯や華道、能や歌舞伎など素晴らしい伝統文化があるだけでなく、それらが生活の中にしっかりと息づいている。畳の生活様式が基盤にあり、若いときには剣道や柔道を学んだ。レストランでの食事や飛行機に乗るときは、おしぼりを当たり前のように受け取るが、外国人には何のために使うか分からず、近くにあった窓を拭いてしまう人もいるという。

その他にも、盆栽を見て、外国人観光客が、この中に世界が集約されていると感動していたことや、折り紙をつくる様子を見て、日本人の手の器用さに感心している状況を何度も経験した。外国人が、何度も「オーマイガッ!!」と叫ぶシーンを見ても日本人自身が日本の常識に鈍感になってしまったのか、いつのまにか感動できなくなっているように思う。

日本にはこんなに素晴らしい文化、習慣、特徴が一杯あるということを我々は再認識・再発見し、多くの人に伝えていくことが大切だと感じている。「ただ、そこに存在している」ということを尊ぶという考え方もあるが、復興ののろしを上げて、決意を明確にするには、日本の価値は何か、日本人のルーツは何かを再度真剣に考え、積極的にメッセージとして伝えていく必要がある。

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