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電通とUCDA、読みやすい書体「みんなの文字」を共同開発

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ユニバーサル コミュニケーション デザイン協会、電通、書体メーカーのイワタでは読みやすい書体「みんなの文字」を共同開発、発売を開始した。書体と同時に、科学的根拠に基づき印刷物等デザインの「わかりやすさ」を認証する「認証支援ツールキット」を発売、企業のコミュニケーションツールの可読性やデザインの向上を支援する。ツールキットには、文書の「文字量」「色彩設計」を診断するアプリケーションなどが同梱されている。

読みやすい書体「みんなの文字」

「みんなの文字」のベースになったのは、2011年11月に販売を開始した高齢者向けの「UCDAフォント」で、その後も電通のアートディレクターやデザイナー、コピーライターが参加、電通ダイバーシティ・ラボの「読みやすさプロジェクト」の活動として研究・検証が重ねられてきた。

新しく開発された「みんなの文字」は、老眼、白内障など読み手側の事情や、かすれやつぶれといった印刷上の問題を「人間中心設計プロセス」で徹底的に検証し、小さなサイズでも誤読を減らせるなど、特に数字の判別性に優れているという。国民の高齢化が加速する中、生命・財産に関わる情報を中心とした情報伝達の「わかりやすさ」は、
社会にとって不可欠な要素であるという考えが開発の背景にある。

同書体は、4月11日の販売に先駆けて、日本年金機構の「ねんきん定期便」(平成24年度版の一部)、金融機関の「住宅ローン申込書」などで使用される。