キリンビールは、4月6日に「麒麟淡麗〈生〉」の発売15周年を記念し、横浜赤レンガパークにて「麒麟淡麗〈祭〉」を行った。イベントでは、応募者の中から抽選で選ばれた約4,000人とCMキャラクターの「ケツメイシ」が共演し、CMソング「ボラーレ」を皆で合唱するという公開CM撮影を行った。
同時に、イベント参加者の思い出として、またイベントの臨場感をより多くの人に感じてもらうために、最近日本に上陸したばかりのデジタルテクノロジー「FANCAM」を使った会場撮影を行った。
FANCAMとは、スポーツイベントやライブ会場で、会場を360度撮影して、それをつなぎ合わせるという技術。撮影された画像は超高精細のため、一人ひとりの顔が認識できるほどズームできる。海外のライブイベント、スポーツイベントで導入され、注目を集めている技術。
今回、そうしてFANCAMで撮影された画像はイベント2日後の4月8日に特設ウェブサイトにアップした。
サイト上では、撮影された自身の画像にタグ付けしたり、ソーシャルメディア上で写真をシェアするなど、ウェブ上で拡散しやすい仕組みとなっている。
この施策の反応について、アサツー ディ・ケイ コミュニケーション・プランニング本部 プランニングディレクターの石田 琢二氏は、「公開からわずか1週間で、イベント来場者の4倍以上のユーザーがサイトを訪問。イベントの様子が各メディアで取り上げられるなど露出が多かったのに加え、なによりユーザーからの情報拡散により、サイト誘引に成功している」と話す。
ユーザーによるタグ付け件数は、すでに来場者の10%を超えており、海外の大型イベントにおけるFANCAMの事例と比較しても、伸び率、実数ともに、非常に優れた数字となっているという。
また今回、画像のどこかに、商品サイト「飲もうよ.com」でケツメイシのメンバーが扮しているキリンビールの「裏社員」4人が隠れており、それを全員見つけると、淡麗のケツメイシコラボ缶が当たるというキャンペーンも実施した。
このキャンペーンには、サイト訪問者の約50%が参加しており、「4人を見つける」という企画であることから、サイト滞在時間も平均5分以上と非常に長い。
FANCAMの日本代理店、フロンティア インターナショナルのインタラクティブコミュニケーション部 小久保祐樹氏は「サイト訪問者の約50%がプレゼントキャンペーン参加というのは、非常に高い数値。キャンペーンの企画性を楽しんでもらっているからではないか。また、今回の件を通じて、予想以上に、ユーザーがWEBソーシャル上に自身の顔と名前を公開することへの抵抗がなくなってきていると感じる。今後、イベントに来場した人が情報を拡散したくなるような効果的な仕組みを構築できれば、リアルなイベントの場が、よりソーシャル性・情報拡散機能を持つようになるだろう」と語った。
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