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メーカー、流通が一体となった、被災地復興支援の環境貢献型キャンペーンがスタート

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hirogeyo

4月23日、4月度スーパーマーケット統計調査の記者発表が行われた。その席上であわせて、東日本大震災の被災地復興として、J-VER(オフセット・クレジット)制度を活用した被災地における温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクト「ひろげよう防災の輪キャンペーン『ともに生きる!』」の取り組みについての発表も行われた。

これは昨年、環境省、日本スーパーマーケット協会、日本チェーンストア協会が後援した「あなたが選ぶ!ともに生きる!」キャンペーンがさらに発展したもの。昨年は全国35企業、1828店で展開した。

今回、発表の席には企画実行委員会のメンバーのほか、メーカー側の参加企業7社が出席。キャンペーンの企画内容は、「防災の日」をテーマとして、防災への備えを行うことが、同時に被災地の復興支援につながる形で消費者自身が主体的に参加できるプロモーションを実施しようというもので、8月中旬より随時キャンペーン参加店舗にて実施されていく。

そして、キャンペーンが展開されている参加店舗におけるメーカー対象商品の納品数量×1円と、売り場POPの納品数×2円の合計金額を原資として、対象プロジェクトに均等に配分して、JVERクレジットを購入するというのがこのキャンペーンの大きな特長となっている。

また、12年度に実施したこの企画を通じて取得したJ-VERクレジットによって、今回売り場展開で使用するPOP製造時に排出されるCO2を相殺する「オフセット型プロモーション」という新しい環境貢献型キャンペーンであることもうたっていくという。

代表してこの取り組みについて発表した、カルビー カルネコ事業部事業部長の加藤孝一氏は「今回、新日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、日本チェーンドラッグストア協会の後援が加わったことで、参加を呼び掛ける店舗の規模が一気に広がった。ぜひ展開店舗1万店を目指していきたい」とした。

このキャンペーンへの参加メーカー、展開店舗は6月末まで申し込みを受け付けている。

とかく、社会貢献型キャンペーンは、メーカー流通どちらもが「意義ある取り組み」としてとらえているものの、消費者の購買行動、売り上げにつながるかについて確信が持てないため、実施に二の足を踏んでしまっている状況もあった。昨年に続いて、しかも規模を拡大しての実施が見込まれるこのキャンペーンの成果がどのようなものになるかによって、社会貢献型キャンペーンがより実施しやすくなることも考えられる。

*J-VER(オフセット・クレジット)とは
温室効果ガスの削減・吸収量をクレジットとして認証する制度で、環境省が運営している。

4月23日時点での企画推進メーカー
王子ネピア/大塚食品/大塚製薬/カルビーポテト/サトウ食品/三立製菓/白元/マルハニチロ食品

企画実行委員会事務局:カルビー カルネコ事業部

カーボン・オフセット協力監修:三菱UFJリース