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ビッグデータ時代を担う人材を支援する「データサイエンティスト協会」発足

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テクノロジーの急速な発展や、各種ネットサービス・デジタルツールの普及に伴い、収集・蓄積が可能なデータの種類・量が急激に増大している昨今。

こうしたなか、あらゆるビジネス領域において、ビッグデータの利活用への注目が高まっており、そこでは、膨大な情報の中からビジネスに有用な情報・知見を引き出す人材の確保・育成が大きな課題となっている。

その専門人材「データサイエンティスト」を支援する目的で16日、一般社団法人「データサイエンティスト協会」(東京都品川区)が発足した。

協会では今後、データサイエンティストに必要となるスキル・知識を定義した上で、育成カリキュラムの作成や評価制度の構築を進め、人材育成と業界の健全な発展に向けた啓蒙活動を行っていく。

また、所属を超えてデータ分析に関わる人材が交流・議論し、自由に情報共有や意見発信ができる場も提供していく予定だ。

代表理事にはビッグデータ分析サービスを提供するブレインパッドの代表取締役社長・草野隆史氏、顧問には情報・システム研究機構理事などを務める樋口知之氏、事務局長にはブレインパッド経営企画室長・宍倉 剛氏が就任する。

この他、「スキル定義委員長」「教育・育成委員長」「評価・認定委員長」「企画委員長」といった活動内容別に設ける委員会のリーダーは、各種企業・教育機関に依頼する予定としている。

協会の発足に向けては、昨年11月末に、有志による準備活動を開始。フェイスブック上に協会設立準備ページを設置し、同ページへの参画者483人(7月15日現在)による意見交換や、有識者などへのヒアリングなどを重ねてきた。

準備段階でなされた議論の内容を受け、まずは「データサイエンティストに関する人材像・スキルの定義」、「エントリレベル(※)のカリキュラムの策定」、「研究成果の公開」、「データサイエンティスト同士の交流、意見集約を行う場としてシンポジウム等の開催」に向けた取り組みに着手し、次年度以降、「ミドルレベル(※)のカリキュラムの提供開始」、「スキル標準と他関連資格との連携マップの作成」にも取り組んでいく。

※「エントリレベル」とは、「上位者の指示のもと、要求された作業を担当できるレベル」で個人としての評価を指し、「ミドルレベル」とは、「タスクを独力で遂行可能で、応用や指導も可能なレベル」で、組織の一員としての評価を指す。

written by sendenkaigi