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コラム

続・「広告なのにシェアされる」コンテンツ・マーケティング入門

バスキュールの西村真里子さんに聞きに行く! 「みんなが主役時代の参加できる広告って?」(後編)

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【「広告なのにシェアされる」コンテンツマーケティング入門】
※バックナンバーはこちら

「広告らしくない広告」「コンテンツとして楽しんでシェアしてもらえる広告」は、具体的にどんな形で実現していくのか…。従来の広告やメディアの枠に捉われず、企画を実現しようとしている方たちに、LINEの谷口マサトさんが取材。対話を通じ、メディアの変化、広告を取り巻く環境やメディア自体の変化に対応した、これからの広告のあり方、スタイルを考えていきます。
第1回は、バスキュールの西村真里子さんを訪問しました。

【前回の記事はこちら】
「みんなが主役時代」の参加できる広告って?(前編)

採用したいのは、無駄なことができる人

谷口:私の場合は一人で制作してしまうこともあるのですが、バスキュールさんは、同じメンバー、チームでつくっていますよね。その結果、クオリティもあがっていくのではないかと思いますが。

西村:確かに。過去の経験を共有していると、アイデアが固まるまでが早くなりますね。

谷口:ちなみに人を採用する時に、チームに適正ある人をとっているんですか?

西村:いやぁ……。結構アウトローみたいな人が、たくさん入ってきてますけど(笑)。驚いたのは、デザインの経験がまったくなくて、遺伝子の研究をしていた若者がうちの朴に「バスキュールで働きたいです」ってツイッターでメンション飛ばしてきて、面白いから会ってみようという話になり、で結局、採用されていたり…。

谷口:私もたまに、採用面接をする時があるんですけど。その時は、どれだけ無駄なことができるかを見ています。ウェブの世界の人は効率を重視するので、効率に洗脳されていない人がいいな、と。コンテンツを作るのには無駄なことが必要ですから。なので、効率の意味はわかっているんだけれど、それでも無駄なことができる人がいいなと。かといって無駄な事ばかりやっていたらダメですけどね(笑)。

西村:個性は様々でも、どこを見て仕事をしているのかが一致していることが大事なのかも。バスキュールは自社トップページから、ちょっといかれた感じで(笑)、「宇宙と未来のニューヒーローを目指す」って掲げているんですけど、これを見ても「バスキュールに行きたい!」と思ってくれる段階で、ある程度フィルタリングされてるかも…。

谷口:確かに。それは、すごい関門ですね(笑)。

西村:あとは「次の世代に向けてよいクリエイションを残していくことが我々のミッション」ということも書いてあるんですが、そういうことに共感している人たちだから、テレビ局と連動するぞとか、いきなり新しいチャレンジに舵を切っても離脱しないでついていけている気がします。

≫次ページ 「サービスは母艦、コンテンツは子機」に続く