グーグルは12月9日、2013年を通じて日本で人気を博した動画広告を発表した(2013年1月~11月集計分/自然視聴と広告での視聴の組み合わせにより算出)。
その結果、今年最も人気の動画となったのは、日本コカ・コーラ スプライトのテレビCM「スプラッシュ自販機」のメイキング動画だった。
2013年に日本で人気を博した動画広告のトップ10
1. 日本コカ・コーラ スプライト メイキング特別映像「スプラッシュ自販機のすべて」
2. ドワンゴモバイル テレビCM「ふなっしー/お・も・て・なっしー」篇
3. 富士重工業 SUBARU フォレスターライブ「EXTREME DRIVING WITH Ms.SEXY」
4. 日本コカ・コーラ スプライト「ドキュメンタリームービー vol.2 ~伊豆白浜~ Sprite」
5. ナイキジャパン NIKE BASEBALL「選手宣誓」篇
6. ソニーコンピュータエンターテイメント プレイステーション「#PlayStation2013」
7. ピーチ・ジョン ドリームブラ「ドリームブラ ショートムービー」
8. サントリー ザ・プレミアム・モルツ「Hey Jude by E.YAZAWA」
9. BookLive! デジタル本兄弟 PV「I Love Lideo / デジタル本兄弟」
10. KDDI au テレビCM「FULL CONTROL / REAL」篇
「スプラッシュ自販機」は、日本コカ・コーラが今年3月から行っている「つきぬけ爽快!スプライト」キャンペーンの一環で作られた、高さ6メートルの巨大な自販機。スプライトの落下と共に豪快な水しぶきが起きる仕掛けだ。
同キャンペーンでは3月から4月にかけ、水しぶきを浴びる人々のリアクションを収めたテレビCMを放映、並行して自販機の仕組みを解説するメイキング動画をWebサイトにアップした。今回1位に輝いたのは、そのメイキング動画だった。
同キャンペーンの関連動画はもう1点ランクインしている。夏のキャンペーンでは、伊豆白浜や逗子に巨大自販機を設置し、地元の人や海水浴客が次々と水しぶきを浴びた。その様子を収録したオンライン動画「伊豆白浜」篇が4位となった。同キャンペーンに関連する動画の総再生回数は約540万回に達したという。制作は博報堂と太陽企画。
2位には千葉県船橋市非公認のご当地キャラ「ふなっしー」が登場するドワンゴモバイルのテレビCMがランクイン。流行語をふなっしーが叫ぶ「流行語ボイス」の無料配信サービスを告知するCMで、ふなっしーが激しいアクションで動き回り、最後に「お・も・て・なっしー!」と叫ぶ。
他にも「倍返しなっしー!」「じぇじぇじぇー!」などのシリーズがあり、「お・も・て・なっしー!」は東京オリンピック招致の決まった9月8日から約2週間後の21日からの放映というリアクションの早さで、頭一つ抜けたもようだ。
3位は富士重工業 新型SUV「スバル フォレスター」のオンライン動画。南米の荒野を走行中、ビキニ姿のヒッチハイク美女が現れる。運転席に乗り込んだ美女の大胆すぎる運転に、同乗していた2人の男性はすっかり肝を冷やす…という内容で、その豪快ドライビングテクニックが見どころとなっている。
フォレスターは2012年11月より世界中を走行しながらリアルタイムに情報発信する「フォレスターライブ」プロジェクトを行っており、この動画はそのPRのために制作された。制作は博報堂とAOIPro.。
5位はナイキジャパン ナイキベースボールの選手宣誓をテーマにしたテレビCM「宣誓」篇。3月のワールド・ベースボール・クラシックの試合中に放送され、今年度のACC賞グランプリも獲得したCMだ。制作は、ワイデン+ケネディ トウキョウとAOI Pro.。
6位は、6月に実施されたプレイステーションのイベントの告知ムービーで、PS4と見られる新型ハードが映り込んでいると話題になった。7位は、「こじはる」ことAKB48の小嶋陽菜を起用したピーチ・ジョンの「ドリームブラ」のWeb用ショートムービーがランクインした。
8位の「ザ・プレミアム・モルツ」のCMは、矢沢永吉がビートルズの名曲「ヘイジュード」をカバーして歌い上げるもので、TBSドラマ『半沢直樹』内で一度だけ放映された。そのカッコよさが話題になり、パロディ映像が多数登場した。
9位は謎の外国人ダンスユニット「デジタル本兄弟」が登場する電子書籍ストア「BookLive!」のオンライン動画で、「ホンホンホホン ホンホホン 本がオレを呼んでるぅ♪」と歌いながらユルいダンスを披露する姿が話題に。
10位はKDDI auの「FULL CONTROL」のCMで、きゃりーぱみゅぱみゅの増上寺でのライブイベントを収録したもの。
ラインナップを振り返ると、メイキング動画が1位となったスプライトが象徴するように、テレビCMの関連動画や、テレビ放映をフックに視聴数を伸ばしたもの(ナイキベースボースやザ・プレミアム・モルツ)が目立つ。その中で、「フォレスターライブ」と「デジタル本兄弟」はWebのみの展開で視聴数を伸ばし、健闘が光った。
冒頭から「美女」や「謎の外国人ユニット」を出して視聴者を惹きつけ、その上で豪快なドライビングテクニックやユルいダンスで最後まで視聴させるという2段構えのアプローチが奏功したようだ。一方で、「ふなっしー」や「こじはる」など、人気キャラクターやタレントを起用した動画も安定した強さを見せた。
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