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コラム

続・「広告なのにシェアされる」コンテンツ・マーケティング入門

境治さんに聞きに行く!「広告とコンテンツ融合の可能性」(後編)

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【「広告なのにシェアされる」コンテンツマーケティング入門】
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谷口 マサト(LINE 広告事業部 チーフプロデューサー)
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境 治(コピーライター/クリエイティブディレクター/メディア戦略家)

こちらは境治さんに聞きに行く!「広告とコンテンツ融合の可能性」(前編)の続きです。

シェアされやすいコンテンツ

谷口:コピーライターとしてお仕事してきた、境さんに聞きたかったことがあります。ネット上でウケるコピーは、これまでの広告のコピーとは違いますか。例えば、私たちはコンテンツをアップした後、ユーザーの反応を見ながら、タイトルなどのコピーを変えているのですが。

境:僕も最近、そこのところがわからなくなってきているんです。個人でブログを書いているのですがPVの多い記事、少ない記事が自分の想定と違うことが多くて。しかも、PVが多い記事って、「マスメディアには限界がある」とか「広告の仕組みが機能しなくなっている」的なちょっとネガティブなものが多いので複雑な気持ちです(笑)。

谷口:感情的なものに人は引き付けられるようで、ライブドアニュースでも「怒り」とか、ちょっとネガティブなタイトルの記事がヒットしたりしますよ。

あと最近、面白いのがスマホかPCかにより響く記事が大きく違うこと。ライブドアニュースは、PC版は30代、スマホは20代中心とユーザーの年齢層が異なることも関係しているとは思いますが、たとえばジャニーズネタは、スマホではウケるけどPCではウケない。

山本太郎さんのネタはPCでは反応があるのに、スマホではほとんど反応がない、とか。ソーシャルメディア経由の流入率がスマホはPCの1.5倍という数字も出ていて、それも影響しているのかもしれません。

さらに今後、ソーシャル経由の流入が増えていくと、コンテンツ自体のシェアされやすさがますます重要になってくるように思いますね。その意味でネガティブネタは見られるけれど、シェアはされづらいように思いますが。

境:何をシェアするかは自分が人からどう見られるか、に関係してくるからですか。

谷口:そうですね。たとえばグラビアなどのセクシーコンテンツも、PVはとれるのですがシェアしてもらいづらい。悩ましいところです。そこでセクシー系にアート要素を足して、これはアートなんですと言ってみたら、シェアされるようになりました(笑)。

次ページ 『コピーライター黄金期の広告と共通点』に続く