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コラム

ニューヨーク突撃記 PARTY NYCの挑戦

世界中の「デジタルバカ」と出会う

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少年漫画のような8年間

先ごろ、2週間でNY→ロンドン→東京→NYを回る世界一周出張の旅に出て、5日間だけ日本に帰国しました。なんやかんやですっかりスケジュールが埋まってしまい、お会いしたかったのにお会いできなかった方もたくさんおり、大変失礼致しました。

非常にばたばたしたスケジュールの中、「ワンピース」の最新巻だけは購入して、ニューヨークに持ち帰りました(電子書籍版は発売がワンテンポ遅いので、帰るたびに忘れないようにTODOリストに入れています。ニューヨークで買えないことも無いのですが、割高なので)。妻も息子も楽しみにしているので、これだけは忘れるわけにはいきません。

戦いものの少年漫画というのは大抵、巻を追うごとに敵が強くなっていきます。ワンピースで言えば、仲間を集めながら、東の海というローカルな戦場からグランドラインという表舞台に乗り込み、敵のレベルも海軍大将とか世界政府とか、どんどんえらいことになっていくわけです。強力なライバルも出現しますし、偉大な師匠みたいな人も登場します。

私がこの業界(広告を中心としたコミュニケーション業界)に足を踏み入れたのは2005年の末なので、8年ちょっと前のことになります。以前にも書かせていただきましたが、当初は、中村勇吾さんがつくるようなカッコイイflashのウェブサイトをつくりたい! という動機でこの世界に入りました。

もう1つの動機は、以前自分のブログでも書かせていただいたように、「広告賞を獲りたい!」という、非常に不純な動機でした。細かくは割愛しますが、いろいろあったのです。

それ以降の私は、これは非常にありがたいことに、完全に少年漫画状態でした。そもそも入った制作会社がインタラクティブの制作会社ではトップレベルの会社で、とんでもない技術の使い手や魔法使いのようなデザイナーがたくさんいる場所でした。

初めて広告会社のクリエイティブディレクターと打ち合わせをした際には、だいたい3メートルくらいの大きさに感じましたし、映像制作会社の大物プロデューサーとの打ち合わせに寝坊して遅刻した際には、恐怖のあまり電車を乗り過ごしてさらに遅刻しました。

いま、PARTYを一緒に経営している社長であり師匠の伊藤(直樹)と初めて会ったときなどは、キャラクターのあまりの特殊さに、「新キャラ登場?!」感が半端なく、今でもその瞬間のことを鮮明に覚えています。

そんなこんなで8年ちょっとが経過しましたが、その間にどんどん強くなっていく敵キャラ(?)と勝負を重ね、いろいろな喜びや悲しみがありつつ、仲間を見つけながら、ついに日本を出て新世界に乗り込んで、行ったことが無かったニューヨークの片隅で英語が理解できずに頭を抱えている、というのが今の状況なわけです。

D&ADの審査会に参加した