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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーライターになるために、やってみたこと。

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[寄稿者一覧はこちら]

武田さとみ(電通 第3CRP局 コピーライター)

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はじめまして。武田さとみと申します。
社会人2年目、電通でコピーライターをしています。

若手のひとりとして、
コピーライターになるためにやってきたことや、
いま考えていることを、素直にお伝えしていければと思います。
コピーライターに興味がある、というそこのあなたに、
少しでもお役に立てたらうれしいです。

遺産相続でつまづいて、コピーライターを志す。

黒板に書かれた家系図。A(夫)B(妻)。子どもがふたり。
死亡したA(夫)に教授が×をつけ、遺産を配分する。

このなんでもない光景が、わたしの挫折第一歩でした。
法学部に入って、ほぼ初回の授業でのことです。
人に×つけるのも悲しいし、
1000万の行方より、妻と子どもたちの行く末が気になってしまう…という始末。
(向いていないかもしれない。)
静かな絶望とともに、大学生活はスタートしました。

そんなある日、出会ったのが、
【無名で、終わるな。】というコピー。
くさくさしていた当時のわたしが、最も言ってほしかった言葉でした。
(養成講座の募集コピーかと思っていたのですが違うよう。
何のコピーだったか分かる方教えてください…!)
この言葉に勇気づけられ、
「無名で終わりたくない。こんな風に力のある言葉を書きたい。」
と、門を叩いたのが、コピーライター養成講座の基礎コースでした。

基礎コースで、わたしはコピーの面白さを知りました。
妻と子どもたちの行く末をずっと考えていてもOK、
なんならそこから誰もが考えていなかったことを発見してこい!という世界。
自分の書いたコピーが選ばれる嬉しさも、
選ばれない悔しさ(嬉しさより10倍はパンチが強い)も刺激的。
「コピーライター」はいつしか、将来の夢になっていました。

もう、なったものだ。と思いこんでみる。

コピーライターになるぞ!と決めてからは、
とにかく口に出していたような気がします。
なりたいなあ…だとそのままで終わってしまうような気がしたので、
「なります」もしくは「なりました」くらいの勢いで思いこんでいました。
すると不思議なことに、
「あれ、もしや自分はもうコピーライターなのでは…」というおめでたい気持ちになり、
「なれなかったらどうしよう」と不安にならずにすみました。
うそだあと思われるかもしれませんが、意外と効くので、
コピーライターじゃなくてもなりたいものがある方、
これもひとつ夢に近づく手段かもしれない、くらいに思っていただけたら嬉しいです。

(ちなみに思いこみ、とてもとても具体的にするのがおすすめです。
以前、TOEICのリスニングで訛りのある英語が全然聞きとれなかったので、
「わたしはカナダ人。忙しい両親に代わって、育ててくれたおばあちゃんはオーストラリア人。父の転勤で中学まではアメリカ、高校からはイギリスに住んでいる。」
みたいな思いこみをして挑んだら、
なぜかすごく聞きとれて、55点UPしました。)

まずは頭のなかでやってきたこと、をお話しました。
次回は「コピーとボウリングは似ている」と思った話、谷山クラスでのことを書きます。
ここまで読んでくださってありがとうございます!1か月よろしくおねがいします。



武田さとみ(たけださとみ)
電通 第3CRP局 コピーライター。1990年生まれ。神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。2014年TCC新人賞、読売広告賞協賛企業賞。宣伝会議コピーライター養成講座100期生、専門コース(谷山・井村・吉岡・照井クラス)4期生。つい先日、ラジオCM制作実践講座修了。

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