メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×
コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーを書くということ(3)—学んだ一言

share

[寄稿者一覧はこちら]

【前回のコラム】「コピーを書くということ(2) ― グーグルの本社は、田舎にある。」はこちら

山﨑博司(TBWA\HAKUHODO コピーライター)

広告代理店のコピーライターの仕事は多岐にわたります。
新聞やポスターのコピーはもちろん、
テレビCMの企画、ラジオCMでは収録の際の監督まで。
他には、WEBやイベントの施策アイデア、
インタビューをして記事にする仕事などもさせて頂きました。
今回は、そんな仕事の中で僕がためになったと思う一言を
紹介したいと思います。

「結局、山﨑くんはどうしたいの?」

最近、コピーや企画で悩んだりするときに、
よく思い出すのが、この言葉。

「結局、山﨑くんはどうしたいの?」

狙いのないコピーを出したときや、
営業から言われた修正をそのまま直したときに、
師匠の井口雄大さんからよく言われていた言葉です。
「本当にそれでいいと思うならいいんだけど、
そう思わないなら書き直してベストを提案しなきゃ。
山﨑くんがこの仕事にいる意味がないじゃん」と。
言われたことをそのまま直すなら誰でもできる。
そのコピーや修正は、本当に広告をみる人の心に届くのか。動かすのか。
得意先が言いたいがための言葉になっていないか。
ただの作業ではなく、コピーライターとして、
そのブランドや商品のことを、どう思っていて、どうしたいのか。
意思をもって仕事をしなさい、
そんなことを言ってくださったんだと思います。
僕にとって、企みをもって広告を考えること、
を日々思い出させてくれる大切な言葉です。
そして、もうひとつ。

次ページ 「企画はあるけど、世界観がない。」に続く


コピーライターの登竜門、『第52回宣伝会議賞』応募受付開始しました