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コラム

いま、地域発のクリエイションが面白い!第2弾

「札幌は、コピーライターにとって楽園である」——その心は…?

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前回のコラム「よくある質問「ローカルだといい仕事はあまりないんじゃないの?」に答えます!」はこちら

「これからの日本は、地域が元気にする!」――ネットの登場により、日本全国どこにいても、遠く離れた他の地域と、さらには国境を超えて広い世界と向き合うことができる現在。
地域で活動するクリエイターは、その土地の特性を生かしたプロダクトやサービス、表現を生み出すのはもちろんのこと、その魅力を世界に向けて発信することで、業界全体に大きなムーブメントを起こしたり、日本の、そして各地域の魅力を再認識してもらうきっかけをつくることもできるようになりました。
コミュニティの密度が高いからこそ実現する企画、その地に暮らしているからこそ発想できるアイデア。テクノロジーの発展によってそこに情報の発信力、メッセージの拡散力が加わったことで、地域で働くクリエイターができることの可能性は大きく広がりつつあります。
第1弾の好評を受けて実現した、この 「いま地域発のクリエイティブが面白い! Vol.2」には、広告のみならず、プロダクト、パッケージ、空間、建築と幅広い領域のクリエイター9人が登場。地域で働くクリエイターが感じている「限界」、そして「可能性」とは?
等身大で、自分の仕事の今と、未来に向けた思いを語ります。


東井 崇

東井 崇「DEJIMA GRAPH(デジマグラフ)」

東井 崇(フリーランス コピーライター/クリエイティブディレクター)

はじめまして。札幌のコピーライター/クリエイティブディレクター、東井 崇(とうい・たかし)と申します。

生まれは、富山県。現在、実家は岐阜の可児市という田舎にあります。親の仕事の関係もあって、日本中はもとより、海外に在住していたこともあります。

福岡→名古屋→西ドイツ→岐阜→北海道→イギリス→東京→兵庫……(ちなみにドイツ語は話せません。英語も、ほぼ忘れました……)。

そんな私が、いまは札幌でフリーのコピーライターをやっています。諸々の事情があるのですが、何より札幌はクリエイティブの仕事がしやすい環境というのが、ここに居ついた理由です。

で、普通に自分の仕事を自慢するのも何なので、札幌の自慢、札幌でコピーライターをやることの自慢でもさせていただければと思います。

無理矢理、

「札幌は、コピーライターにとって楽園である」

という説を唱えてみることにしました。

「札幌に移住したい!」と思っていただき、札幌がより活性化すれば良いなぁと思っています。ただ、私の仕事を奪わない程度に移住してきてもらえればと……
(よく人間が小さいと言われます)。

まずは、簡単に私の経歴をご紹介します。

新卒でリクルートメディアコミュニケーションズに入社。もともとコピーライターになろうと思っていたわけではなく、会社で先輩が開催したコピー勉強会にたまたま参加して、初めて書いたコピーを少し誉められたのがきっかけでした。単純なので、そこからコピーや広告の面白さに目覚めていった次第です。

頻繁に異動があり、営業や制作進行管理、スタッフマネジメントなどなど、色々な職種を経験しつつも、クリエイティブをやりたいという気持ちが固まっていったように思います。

その後、結婚を機に、妻の実家があり、大学時代を過ごした札幌へ移住。電通北海道に転職し、クリエイティブ部門に1年半在籍した後、メディア部門へ異動。3年半ほどラジオ担当として、ラジオを使った広告展開のプランニングを担当していました。

ただ、やはりまだクリエイティブをやりたかったことと、一度会社から離れて個人で仕事をしてみたかったこともあって、独立。特に仕事のあてもなかったので、周囲からは「トウイが血迷った」とよく言われたものです。

次ページ 「事実、暮らしやすさは働きやすさだと思う」に続く