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進撃の巨人展、「自分似の巨人」が迫る悪夢のようなコンテンツ公開

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人気漫画『進撃の巨人』(講談社)は14日、顔のパーツを選んで自分に似た巨人を作れるWebコンテンツ「巨人モンタージュ」を公開した。東京・上野の森美術館で開く「進撃の巨人展」のプロモーションの一環。

「目」「鼻」「口」「輪郭」などのパーツを選び、オリジナルの「巨人」を作る。Webサイトでは、巨人がランダムな背景やポーズで、登場キャラの背後に迫ったり、という劇中を再現したシーンを自動生成する。画像はソーシャルメディアで共有できる。

作中の「巨人」は、主人公ら人間を捕食する存在。作った巨人はWebサイト上で映像化され、悲しげなピアノ楽曲をバックに延々と人間を襲う。画面はその巨人から後ろ向きに逃げ続けるような視点で、「自分に似た巨人から逃げる自分」という不思議な感覚を抱かせる。

プログラミングされた柔らかな映像の世界



映像化された状態。BGMの作曲も勅使河原一雅氏。眺めるうちに、巨人は倒されてほしいが、自分に似た巨人が攻撃されるのは複雑、という心境にも。巨人はいつまでも生き続けるのか、それとも、いつかは死んでしまうのか。

映像化を手がけたのは、アーティストの勅使河原一雅(qubibi)氏だ。“自分の顔に似せるだろう巨人を使ったコンテンツ”というテーマに、「自分の顔の巨人が人を食べる光景はどうか」と勅使河原氏は発想を飛躍。

ただし、サイトを訪れた人を巨人になりきらせるのではなく、眩しい太陽を背に、ひたすら人を食べる自分に似た巨人や、逃げ惑う人々の姿を映し出す映像に仕上げた。

なぜ、操作性を持たせなかったのか。勅使河原氏は、「操作して思い通りになることが、良い体験とは限らない。昔のファミコンのデモ画面で、ゲームキャラが淡々と不規則にやられていく様子など。僕は、そうしたプログラミングされた柔らかな世界を眺めるのに魅力を感じる」と話す。

制作に用いたソフトウエアは「FLASH」。クオリティと製作期間とWeb上のコンテンツであるという条件から選んだ。

「進撃の巨人展」は11月28日から2015年1月25日まで開催。等身大の超大型巨人の展示や、映像・音声・振動を組み合わせた体感型シアター「上野、陥落の日」、作中で主人公らが駆る「立体機動装置」を体験できるアトラクションなどを用意している。

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