テイ・デイ・エス SPデザイン本部 シニアジェネラルマネージャー アートディレクター 栗原 清美氏

設立から35年間、一貫して営業マンをおかず、「スタッフ総てクリエイター」という体制で事業を行ってきたテイ・デイ・エス。

プロモーションデザインを中心に、店頭POP、什器、パンフレット、情報誌、Webコンテンツなど幅広い媒体での仕事を担い、さらには、CI・VI開発、ブランディングに関わるデザインも手がける。

もちろん営業マンがいないため、制作業務だけではなく、マネジメント・進行管理、企画の提案やディレクションもクリエイターの仕事だ。必然的に、デザインのスペシャリストとしての職人的な能力はもちろん、企画をトータルで見ることのできるアートディレクター的な能力も求められる。

そこで、入社後数年はOJTや社内勉強会によってデザイン能力を鍛え、その後は宣伝会議の「セールスプロモーション講座」「アートディレクター養成講座」「クリエイティブディレクション講座」などを活用。課題解決の手段としてデザインがあることを学び、企画全体を見る能力を養っている。結果として、クライアントに提案を行う営業的な能力も身に付くそうだ。

受講経験を持つ、同社のシニアジェネラルマネージャー栗原清美さんは、宣伝会議の講座についてこう話す。

「当社の社員は、クライアント側の目線で制作物の価値を的確に伝える能力が必要です。そのためのロジックの組み立て方、プレゼンの通し方、コミュニケーションスキルといった部分を体系的に学ぶのに、宣伝会議の講座は有効だと感じています。

また、そうした講座は入社3～4年後に受講してもらっていますが、入社後デザインスキルを重点的に伸ばしてきた若手社員にとって、デザインのクオリティはもとより、クライアントのビジネスにおけるデザインの価値を的確に伝える能力の方が重要であるという気付きは、目から鱗だと思います。また、今まで行ってきた提案方法やロジックの組み立て方が正しかったと分かり、自信を深めて帰ってくる社員も多いです」。

今後も同社は「全社員総てクリエイター」を信念に、ディレクションやコミュニケーションスキルに強みを持つクリエイターを増やし、自社の特長を伸ばしていく。現社員数約140名に、今年の新卒社員11名も、当然全員がクリエイター職での入社。その企業姿勢に、迷いや弛みは全く感じられない。

テイ・デイ・エス 会社DATA

プロモーションからエディトリアル、Web、ブランディングまで、幅広くデザインを行う広告制作会社。「セールスプロモーション講座」「アートディレクター養成講座（ARTS）」「クリエイティブディレクション講座」などを受講。

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