米インターネット動画配信大手のネットフリックスが今秋、日本に進出する。同社が米国時間4日、声明を出した。近く東京にオフィスを開設し、日本でブロードバンド回線を引く約3600万世帯をターゲットに普及拡大を目指す。ネットフリックス・ジャパンのゼネラルマネージャーに就くのはグレゴリー・K・ピーターズ氏。同氏は2008年入社で、13年から最高ストリーミング・パートナーシップ責任者を務めている。
今回の進出を機に、日本のテレビ番組や映画の配信を始める。「広告は配信しない。番組1本あたりの課金(ペイ・パー・ビュー方式)も実施しない」という。
米国での月額料金7ドル99セント~8ドル99セント(936円~1053円)。米市場調査会社NPDによれば2011年の米国ケーブルテレビの平均月額料金は86ドル近くに上るため、若い世代を中心に乗り換えが進む。2014年12月末現在で世界約50カ国の会員数はおよそ5700万人。
日本での料金体系は不明だが、先行するフールーは月額933円(税抜)で展開している。国内のケーブルテレビ月額は6000~8000円程度で、日本でも移行が起きる可能性がある。ネットフリックスは2015年、世界全体でマーケティング費用に6億ドル規模を投下するとし、オリジナルコンテンツ制作にも30億ドルを投資するという。
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