手軽さが決め手！アプリを使った懸賞に、ハガキの2倍の応募

大日本印刷「レシプレ！」

プレゼントの応募手段 ハガキよりアプリに支持

カルビーは、コンビニエンスストア限定ブランド「ポテリッチ」のキャンペーンを2014年11月から約2カ月間にわたり展開した。賞品は、声優・歌手の水樹奈々さんが当選者の名前を吹き込んだ目覚まし時計など。商品1袋を1口とし、必要な口数のレシートを集めて応募できる仕組み。応募総数は2万件にのぼった。

同ブランドが水樹さんを起用した施策を行うのは6度目。ターゲット層の20～40代男性が、水樹さんの熱狂的なファン層とも重なるため、人気の定番プレゼントキャンペーンとなっているが、今回から新たな応募方法の導入に挑んだ。

従来は、ハガキのみで応募を受け付けたが、アプリ「レシプレ!」を使った応募を取り入れたのだ。

ポテリッチを担当するカルビー CVS事業本部商品 企画部の山本千夏氏。

「より簡単に応募できる仕組みを取り入れました」と話すのは、ポテリッチを担当するCVS事業本部商品企画部 山本千夏氏。このアプリの導入が、キャンペーンに予想以上の効果をもたらした。

レシプレ!とは、大日本印刷が運営するスマートフォン向けのアプリだ。その使い方は簡単。アプリをダウンロードし、アプリからスマートフォンのカメラを起動させて、応募レシートを読み取るだけ。画面上で「応募する」ボタンを押せば応募が完了してしまう。切手もハガキも必要ない手軽さが特徴だ。

その結果、顧客の支持を得て、アプリ応募が全体の3分の2と、ハガキよりも多くなった。

応募者と企業 双方にメリットを生み出す

レシプレ!を導入した理由について、山本氏は「これまでの実績があるキャンペーンなので、応募条件は変えずに、かつ便利で負担の少ない応募の仕方をお客さまが選べるようにしたいと考えました。ポテリッチをコンビニで購入される方は、スマートフォンの利用にも慣れている層なので、アプリを使った応募手段の採用に踏み切りました」と話す。

山本氏は、他社のプレゼントキャンペーン事例を集めながら、より簡単に応募ができるアプリを検証。レシプレ!は、複数のレシートを撮影して応募できる機能があり、必要な口数のレシートを集める従来の応募条件を変えずに利用できることが、導入の大きな決め手となった。

レシプレ!の魅力は「応募条件設定の自由度が高く、要望に沿ってくれること」と山本氏。打診してから納期までは短期間だったが「きめ細かく対応いただけた」と評する。

キャンペーン対象商品のパッケージには、レシプレ!での応募について明記。キャンペーンの特設サイトからアプリのダウンロードを促した。

実際、レシプレ!経由で応募した顧客からは「応募しやすかった」「応募の負担が減った」といった評価が集まっているという。

またアプリのメリットは、応募者だけにとどまらない。キャンペーンを実施する企業側にとっても利便性が高い。

通常、ハガキでの応募は、記入漏れや口数のカウント間違いなど、条件に達していないものが一定数見られるため、事務局による手作業での選別が欠かせない。

一方、レシプレ!を通じた応募の場合は、条件に達していないとユーザーは応募画面に進めず、適切な応募が集まる設計になっている。そのうえ応募後も、二重応募などをデータ抽出して除くことができるため、抽選時の手間も減ったという。

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