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“自由すぎる”桃太郎・金太郎・浦島太郎がハリウッド映画化!?

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KDDIは1日、auのテレビCM「三太郎」シリーズのスピンアウト企画として、ハリウッド映画『3TARO BEGINS』の制作が決定したと発表した。

“ある日、米ニューヨークの街に突如襲来した、謎の怪物O.N.I.(OLD NIPPON INVADERS)。宇宙からやって来た彼らから、人類、そして地球を救うため、古代からの英雄「MOMO-TARO(桃太郎)」「URA-TARO(浦島太郎)」「KIN-TARO(金太郎)」が立ち上がる”–映画は、CMの世界観をややスケールアップしたストーリーとなっている。

“特報”風のムービーが、auのYouYubeチャンネルで公開されている。
公開は2041年、2D/3D/4D 8Kで公開と設定が細かい。

同社が今年1月、auのブランドコミュニケーションの一環で展開を開始した「三太郎」シリーズ。俳優の松田翔太さん、桐谷健太さん、濱田岳さんが演じる桃太郎、浦島太郎、金太郎が軽妙で“自由すぎる”トークを繰り広げる同CMは、銘柄別CM好感度ランキングでも2月度・3月度の2カ月連続で首位を維持するなど人気が伺える。
こうした、視聴者からの支持を受けて決定したという映画化。監督を『トランスポーター3 アンリミテッド』などを手掛けたオリヴィエ・メガトンが務め、製作費はハリウッド最大規模の4.1億ドルを投じると大々的に打ち出している……が、これはauによるエイプリルフール企画。実際には、制作の事実も予定もまったくない。

特設ページでは、映画のキャラクターのラフスケッチや、絵コンテなどが公開されている。コンテンツはつくり込まれているが、制作の事実も、可能性もないという。

特設ページでは、映画のストーリーや監督のプロフィール、予告ムービーのほか、キャラクターのラフスケッチや絵コンテなどを閲覧することができる。また、現在は川上から桃が流れてくるシーンをグランドキャニオンで撮影中、といった「最新情報」も公開している。
SNSによる話題拡散を狙った仕掛けとして、4日1日限定でエキストラ出演者の募集も行っている。(1)名前に「太郎」が含まれる、(2)桃から生まれた、(3)1年以内に亀を助けたことがある、(4)クマと戦って勝ったことがある、(5)月に家族がいる、のいずれかに該当する人という参加条件を満たしていれば誰でも、特設ページにプラグインされたツイートボタンから応募し、オーディションに参加できることになっている。繰り返しになるが、これはエイプリルフール企画なので、オーディションは実際には行われない。
一連の企画制作は、電通が手掛けた。

auはこれまでも、ユニークなエイプリルフール企画を数多く展開してきた。
2012年は、春の新製品として、筋力強化機構を搭載し、普段の生活をトレーニングに変えるスマートフォン「大リーグボール養成スマートフォン MAKYU 01」の発売を発表し、Webで公開した。また、2013年も春の新製品として、インドア派のスマホユーザーをターゲットとしたベッド型スマホ「zzzPhoneBed USO1C40」を発表し、Webで公開。企画制作には、カヤック、TIMERS、バニラインクが関わった。そして2014年は、ディアゴスティーニ・ジャパンとコラボレーションして、全520号・10年をかけて自作スマホを制作できる「週刊『スマホを作る』」を創刊。Web展開に加えて、1号目のリアル冊子や、自作スマホの完成版モックアップも制作するなど、本格的な展開となった。
今年も“本気”のエイプリルフール企画、どこまで話題化できるか。

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