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『進撃の巨人』の次は、国技・相撲とコラボ——JRAの最新デジタルコミュニケーション

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JRA(日本中央競馬会)は24日、日本相撲協会とコラボレーションした競馬レースゲーム「日本スモウダービー」を、6月1日までの期間限定で公開した。5月31日に東京競馬場で開催されるGIレース「第82回日本ダービー」のプロモーションを目的としたもので、その名の通り、力士がジョッキーとなって名馬に跨り、そのスピードを競うというオンラインゲームだ。

「日本スモウダービー」トップページ。

ユーザーは自分が操作する「MYスモウジョッキー」を作成、レース中にスピードを上げるための「稽古」、クリックやスクロールといったマウス操作の練習を行い、レースに臨む。対戦相手は、ディープインパクト、オルフェーブル、ナリタブライアンといった歴代ダービー優勝馬に乗った、白鵬や日馬富士、夏場所で初優勝し大関昇進が決まった照ノ富士ら現役力士8人。「小結関脇ダービー」「大関ダービー」「横綱ダービー」を順にクリアし、日本一の「スモウジョッキー」を目指す。

レース中は、「四股」「摺り足」「股割り」といった相撲の伝統的なトレーニングや、「押し出し」「突き出し」などの決まり手をベースとしたユニークな大技がスモウジョッキーたちから繰り出され、競馬ファンはもちろんのこと、相撲ファンにとっても楽しめる演出になっている。

ゲーム内の行司の声は第15代目木村庄太郎氏、呼び出しの声は利樹之丞氏と、現役の相撲協会で活躍する面々が務め、レース実況はラジオNIKKEIの小塚歩氏が務める。

さらに、全レースを勝ち抜くと、日本相撲協会公認錦絵師・木下大門氏が描いたPC・スマホの壁紙をダウンロードすることができるなど、細部にこだわりが伺える。企画制作は博報堂が手掛けた。

顔写真を撮影/アップロードして「MYスモウジョッキー」を作成する。さまざまなパーツを組み合わせてカスタマイズすることも可能。

白鵬+ディープインパクト=「ハクホウインパクト」、日馬富士+ナリタブライアン=「ハルマブライアン」、照ノ富士+ジャングルポケット=「テルノポケット」など、ネーミングもユニーク。

「小結関脇ダービー」「大関ダービー」「横綱ダービー」という基本レースに加え、5月26日・28日には、それぞれ新しいダービーが公開される。

「いま、若年層の間で、じわじわと相撲の人気が高まっていると聞き、今回のコラボレーションに至りました。若年層をはじめ、これまで競馬に関心がなかった『競馬未経験者』に広くリーチできれば」(JRA担当者)。

サイトへのアクセス数や、SNSでのシェア数、また日本ダービー当日の集客数など、具体的な数値目標は掲げていないが、『進撃の巨人』や『ヱヴァンゲリヲン』、タワーレコードなどに続く“ビッグコンテンツ”とのコラボレーションを通じて、競馬の話題化とファン層の拡大を目指したい考えだ。


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