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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

応援部を続けたいから、電通に入った。

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【前回のコラム】「先輩から後輩へ伝えたかったこと。」はこちら

はじめまして。
社会人2年目、電通でコピーライターをしています、近藤雄介と申します。

2ヶ月前に早慶戦ポスターを、同期ADの矢部翔太とつくりました。
コピーライター養成講座先輩コースを、第1期生として卒業してから1ヶ月。
学んだことを生かして作ったポスターでした。

今回はそうしたことをコラムにしたいと思います。
まずは、わたしを作り上げている応援指導部のお話をしたいと思います。というのも、わたしの軸は、「広告で応援する」だからです。応援指導部歴7年、コピーライター歴1年。わたしはどういう人間なのか、この機会にお伝えしようと思います。興味のない方もいると思いますが、よろしければお付き合いください。

人の心を動かしたいから、応援部に入った。

春日部高校応援指導部集合写真。
「団長になって、校歌の感動を伝える。」という夢が叶った瞬間でした。

わたしは埼玉県立春日部高等学校という、男子校出身です。
全校生徒1000人が、みんな男の子。入学した当時、「この1000人のなかで、埋もれていくんだろうな」、そう不安に思っていたわたしの心を動かしたのが、応援指導部でした。

入学式の、校歌斉唱。普通ならば思い入れのないものだと思いますが、わたしにとって、人生を変えた校歌斉唱でした。

「押忍、埼玉県立春日部高等学校、校歌。」

団長のその声とともに、全校生徒が右手を高く掲げ、春高(かすこう)のえんじ色の大団旗が堂々とひるがえり、吹奏楽部の荘厳な演奏が鳴り響きました。そして力の限り校歌を歌い叫ぶ春高生(かすこうせい)たち。体育館にこだまするその圧倒的な声に、涙する保護者の姿もありました。

校歌の最後に「フレフレ春高」とエールを送るのですが、エールを送り終わると拍手が起こり、思わず鳥肌が立ちました。目の前に、1000人の男たちを動かす人間がいる。たしかに応援指導部はとても過酷かもしれないけれど、本気で目指したいものがそこにあるのならば、迷わずその道に進みたい。

「森の分かれ道では人の通らぬ道を選ぼう、すべてが変わる。」

中学校の野球クラブの監督に教えられた言葉を信じて、応援指導部の道へ進みました。

次ページ 「応援部を続けたいから、慶應に入った。」へ続く