7月23日、2014年度 第63回 朝日広告賞の受賞作品が決定した。「新しい広告の提案」を審査基準に置く一般公募の部では、KADOKAWA「角川文庫」の広告作品を制作した時田侑季さんが、最高賞の朝日広告賞を受賞。どこか彼方を見つめる女性の写真に、「目に見えるものだけが、世界のすべてではない。」というコピーを配した最高賞受賞作には、「パッと見たときにかなり引っかかって、何かすごくザワザワした」(児島令子氏)、「何がいいとはっきり言えないのだが、目を留めてしまう」(前田知巳氏)といった講評が寄せられた。
上位作品の選出をめぐり熱い議論が交わされた一般公募の部に対して、広告主参加の部の最高賞Apple「World Gallery 4点シリーズ」(企画・制作:TBWA Media Arts Lab)は、ほぼ満場一致で決定。「圧倒的にすばらしいと思った。このキャンペーンを初めて見たのが新聞広告だったが、キャッチフレーズやコピーの概念を飛び越えた『iPhone6で撮影』という言葉や、ありそうでなさそうな写真の“中距離感”が新鮮で、30段を目にした時の衝撃はとても大きかった」(葛西薫氏)。
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