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富山発、北陸最大の靴販売店が自社ブランドを立ち上げ—ワシントン靴店「Parade」

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株式会社宣伝会議は、月刊『宣伝会議』60周年を記念し、2014年11月にマーケティングの専門誌『100万社のマーケティング』を刊行しました。「デジタル時代の企業と消費者、そして社会の新しい関係づくりを考える」をコンセプトに、理論とケースの2つの柱で企業の規模に関わらず、取り入れられるマーケティング実践の方法論を紹介していく専門誌です。記事の一部は、「アドタイ」でも紹介していきます。
第4号(2015年8月27日発売)が好評発売中です!詳しくは、本誌をご覧ください。

地域に根差す企業とクリエイターがパートナーとなり、新しい価値を生み出した事例を、手がけたクリエイターが自ら解説。今回は、新幹線開通で盛り上がる北陸地方の事例です。

デザインの力で転機をチャンスに

店舗名と自社ブランド名が同じ「Parade」。ロゴタイプは、どちらに使っても違和感のないデザインを心がけた。

1938年創業、富山県に本社を置く、北陸最大の靴販売店であるワシントン靴店。現在は、富山・石川・福井・新潟・長野の北信越エリアに35店舗のチェーンを展開しており、これまでに累計1億足もの靴を販売してきました。「お客さまのTPO に合わせた靴選びの楽しさ」を広め、日本の靴文化をより高めるとともに、消費者の求めるものを提供することを目指す同社は、2014年6月、「ワシントン靴店」と「靴のベル」と2つあった店舗名を「Parade(パレード)」に統一。これを機に、仕入れ・販売のみだった事業体制を転換し、自社ブランド商品の開発・販売も開始しました。私は新しい店舗・商品のためのVI の策定と、VI およびブランド名変更の周知プロモーションをお手伝いしています。

パレードというネーミングは、同社内ですでに決定していました。3代目の北川裕久社長がこの名前に込めた思いを、目に見える形にするため、直接社長にお話を伺い、議論を重ねました。同社はシングルブランド戦略をとっており、店舗と製品との相乗効果をいかに高めるかを重視していました。パレードという名前は、店舗のロゴタイプとして使うだけでなく、自社ブランド商品のブランド名にもなるということだったので、どちらに使っても違和感のないものを心がけています。また、パレードがどんなお店であるか、お客さまにいち早く認知してもらうために、ロゴとコーポレートカラーが合わせて認知されるようなデザインを重視しています。

「続きは100万社第4号本誌をご覧ください」


大久保 浩秀(おおくぼ・ひろひで)
クリエイティブディレクター/CM プランナー/コピーライター
主な仕事に、北陸電力、JR 西日本、加賀温泉郷協議会「レディー・カガ」など。OCC 準クラブ賞、OCC新人賞、CCN賞、CCN審査員特別賞、FCC賞、HCC特別賞、HCC 賞グランプリなど受賞多数。


CLIENT VOICE:ファッション企業として、お客さまの期待感を高めたい

「地域に根差す=田舎くさい」にはしたくない。地域に根差す企業だからこそ、我々がファッション企業として挑戦し続ける姿を、地域のお客さまに伝えたいと考えています。「当店に行けば、おしゃれな商品が揃っている」という期待感をクリエイティブの力で高めることは、来店動機につながると考えています。大久保さんは、我々の要望にぴったりフィットする最強チームをつくって、プロジェクトに臨んでくださいました。

北川 裕久(きたがわ・ひろひさ)
ワシントン靴店 代表取締役社長

mikkion-under

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