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PV・閲読・シェア——ゴールによってタイトルは変わる

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月刊『販促会議』10月号(9/1発売)では、次々と新しいテクノロジーが生み出される現代にこそ機能し、「売上があがるコピー」とはどのようなものなのか、研究しています。ここでは、記事の一部を紹介。詳しくは本誌をご覧ください。
タカハシマコト(たかはし・まこと)
NEWSY 代表取締役/しらべぇ主筆

大学卒業後、コピーライター、クリエイティブディレクターとして活動。2014年にNEWSYを設立し、代表取締役を務めながら自らも自社ニュースサイト「しらべぇ」の記事編集・執筆に携わる。著書に『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)など。

あらゆるジャンルの気になることを記事化・配信するニュースサイト『しらべぇ』。2014年6月の立ち上げから9カ月で月間1200万PVを突破した同サイトタイトル付けのノウハウは、販促におけるコピーにも活かせるはずだ。

ステップ1
ゴールを見定める

セールスコピーの手法を、ネットニュースのタイトル・記事からお伝えしていこうと思います。ネットニュースの場合、良い記事には3つのタイプがあります。「PVが高いもの」「閲読率(最後まで読んでもらえた割合)が高いもの」「シェアされた数が多いもの」です。この3つを満たす記事はまれで、上記すべての数字を追うと収拾がつかなくなります。

そこで、まずは自分が執筆しようとしているものを、「PV特化型」「閲読率特化型」「シェア特化型」のいずれにするのか考えましょう。それによってタイトルも変化していきます。

どのタイプにするかは、扱うネタによって大きく左右されるので注意が必要。例えば、結論となる情報に人を惹きつける力がある場合は閲読率を高めやすく、役立つ情報や感動系のネタはシェアされやすく、逆に賛否両論がおこりそうなネタや下ネタ系はシェアされにくいといった具合です。

ステップ2
仮タイトルを付け、本文を執筆

どのタイプにするか決めたら、その内容を端的に表す仮タイトルをつけます。「家にテレビがない人の割合」「牡蠣マニアのレポート」といったシンプルなもので構いません。

本文を書ききった後に、1番のひっかかりになりそうなところ、最も読者が知りたい部分はどこかを考えます。

ステップ3
タイプ別にタイトルを作成

読者が最も気になる部分をタイトルへ持ってきて、PVか閲読率かシェアか、目的に沿って微調整を加えていきます。

PVを高めたいのであれば、タイトルで全て言い切ってしまいましょう。その際に具体的な数字などを出すことも大切です。閲読率を高めたいなら、あえて答えとなる結論部分はタイトルでは出さずに、伏せ字にする、問いにするといった工夫が必要。シェア数を狙うのならば、タイトルの時点で、役に立つ情報がある、感動系の記事であることを伝えましょう。

自社メディアでPVばかりを追うと中身のない「釣りタイトル」が多くなり、結果として読者離れが進みます。閲読率・シェア数を狙う記事も積極的に狙うことが重要です。

目的別タイトル例

PV特化型「刺さないハチ『ライポン』って知ってる?」
閲読率特化型「ハチなのに◯◯しない!?『ライポン』を調査した」
シェア特化型「【知ってれば安心】刺さないハチ『ライポン』を見つけるコツ」

次ページ 「世の中に記事を拡散させる仕組み」へ続く