優れた企業広報を実践している企業や経営者らを表彰する第31回「企業広報賞」(経済広報センター主催)の表彰式が14日、都内で開かれた。
今年度の企業広報大賞に選ばれたマツダは、独自の環境技術「スカイアクティブ」やデザインテーマ「鼓動」など、その背景にあるマツダの哲学・考え方を本社のある広島から世界へ発信してきた点が評価された。
マツダの金井誠太会長は、「商品の事実や情報だけでなく、背景にある哲学や考え方を伝えるよう近年、努めてきた。全部門において『伝えるまでが自分の仕事』と定義し、自分たちが変わることで、周囲にも影響を与えるインサイドアウト活動に取り組んできた」と話し、受賞の背景となった経営方針を説明した。
伊藤忠・岡藤社長「経営者こそが最高の広報パーソンたるべし」
企業広報経営者賞に選ばれた伊藤忠商事の岡藤正広社長は、受賞の挨拶にあたり「経営者こそが最高の広報パーソンたるべし」という自身の経営者としての信念について、改めて述べた。
ユーグレナの出雲充社長は、「事業を存続させた大きな転機は、2008年に伊藤忠商事との取引が決まったこと。だからこそ(伊藤忠の)岡藤社長と同じ第31回に、このような賞を受賞できたことは本当に嬉しい」と喜びをにじませた。
カプコン・田中氏「地方の中小企業にこそ広報が重要、というメッセージ」
企業広報功労・奨励賞にはカプコンの田中良輔氏(秘書・広報IR部長)と、セブン&アイ・ホールディングスの山口公義氏(執行役員 広報センター シニアオフィサー)が受賞した。
16年にわたって企業広報とIR業務に携わり、透明性の高い情報公開の姿勢を貫いてきたカプコンの田中部長は「大阪に本社を置く当社のような企業にスポットを当てていただき嬉しい。今回の受賞は地方の中小企業にこそ、そしてゲーム業界にもっと広報の力が必要だというメッセージだと捉えている」とコメント。
グループ全体の企業価値向上を目指した積極的な広報活動を展開し、確固たるブランドを構築してきたセブン&アイ・ホールディングスの山口氏は、自身のキャリアの原点となった約20年前、西武百貨店の広報担当時代にも思いをはせた。
「広報とマスコミとのちょっとしたやり取りが経営の根幹を揺るがしてしまうこともある、と叩き込まれた。マスコミとの対話を重視し、どんなに悪いニュースも瞬時に情報共有すること。その役割の重要性について、現在もその考え方は変わらない。あと数点で定年を迎えるが、後進にきちんと受け継いでいきたい」と振り返った。
「企業広報賞」に関連する記事はこちら
新着CM
-
マーケティング
サントリー生ビール、3〜6月で1.5万GRP 1000万人規模の体験機会も
-
広報
自動運転バスに「AI車掌」導入し車内コミュニケーション、上士幌町
-
販売促進
アサヒコ「豆腐バー」が海外進出 2027年以降は売上構成比30%を目指す
-
AD
販売促進
レッドブル、日本限定商品をクイズに 解けた人20%未満の難問企画
-
広報
N高・S高など、「AI入学式」の生配信を実施
-
広告ビジネス・メディア
東急エージェンシーの新・中計が始動 2つの変革で「体験価値共創企業」へ
-
販売促進
たまごっちが動くOOH? 欧米版の新デザイン発売記念広告
-
販売促進
「紅茶花伝」新CMでマカえんと小芝風花がコラボ 深川麻衣出演ラジオも開始
-
AD
特集
データを活用して、ビジネス施策を動かす―アユダンテ