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15社が広告出稿申し込み 山手線「E235系」はビーコンも​

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今月末運転を始める山手線「E235系」で、12月18日から来年4月2日までの広告枠に出稿を申し込んだ企業が15社になった。11日、ジェイアール東日本企画(jeki)がメディア説明会で明らかにした。「E235系」は、3連デジタルサイネージなど新たに搭載した広告枠が特徴。当初は廃止とされた「中づり広告」が復活となり、話題となった新型車両だ。

「E235系」の広告料金は、約2週間を1期として1430万円。飲料や家電、観光関連といったキャンペーンでの利用が決まっており、複数の期にわたって出稿を希望する企業もある。当面は、1編成11車両すべてへ広告を出す「ADトレイン」のみを販売する。

スマートフォンと通信し、周辺情報やクーポンなどのコンテンツを配信できる「ビーコン」も搭載した。ことし3~9月に実験した「山手線チェックイン機能」を受け継いだもので、E235系でも「商用化に向けて動いている」(jeki交通媒体局)。

山手線新型車両「E235系」の大きな特徴である「まど上チャンネル」。3つの画面を活用した広告表現ができる。

画面がヨコに3つ連なったデジタルサイネージ「まど上チャンネル」は、座席背面の窓の上、これまでB3ポスターを掲出していた部分にある。画面をまたぐような動画を流したり、左右両面は静止画にし、中央の画面だけ動画にすることもできる。1編成に180面ある。

連結部分の出入り口の上部に設置した「サイドチャンネル」。「まど上チャンネル」と「サイドチャンネル」では、ニュースや天気予報などの情報番組は流さず、広告映像の放映のみに使用する。

連結部分の出入り口上部には、「サイドチャンネル」と名づけたデジタルサイネージ計20面を設けた。「まど上チャンネル」と「サイドチャンネル」の表示部分のサイズは、いずれも高さ27.1センチメートル・幅48センチメートル。素材1つあたりの再生時間は、従来の2倍となる最大240秒とした。

廃止が取りざたされた「中づり広告」も復活。中央に見える金属レール部分に掲出する。

数を減らしたり、廃止した広告枠もある。当初、廃止するとされた中づり広告は、従来より22枚数を減らして掲出できるよう方針を変えた。新型車両でつり革が変わったため、持ち手上部の広告枠「アドストラップ」はなくなった。

すっかりおなじみとなった「トレインチャンネル」は、旧型「E231系」の15インチから17インチへ画面を大きくした。各路線への導入で「トレインチャンネル」は総計2万5000面の大きなメディアとなった。都心管区だけでも毎日850万人の目に触れる。


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