スポットではなくタイムを選んだスポンサーの声
もちろん、景気の問題は大きい。結局、広告メディアの収入は景気に一番左右されます。でも日本テレビだけ一人勝ちになっている説明にはならない。それとは違う要因がいま、働いています。
あるスポンサー企業の方が私に言いました。
「うちは前はスポット中心でしたが、ターゲットが30代なのにスポットだとGRPベースなのでF3中心に当たってしまう。だからいまはタイムに集中させて、30代がちゃんと見ている番組に絞っています」
なのだそうです。
これは一つの例ですが、スポンサーさんは考え始めています。テレビCMは効かない、と思っているのではなく、むしろ効果は感じている。けれども、今まで通りにはやらない。考えて、調べて、確かめて、テレビCMを使うようになっているようです。
今まで通りじゃ今まで通り儲からない。そういう状況です。勝ち負けもついてきています。だからどうするのか。テレビは次の進化が必要なのです。どこへ進めばいいか、みんなで模索する時になっているのですね。
そんなテレビとネットの先に何があるのか、ソーシャルテレビ推進会議では毎月みんなで考えています。よかったらここから覗いて、来てみてください。答えはわかりませんが、会社や業界の壁を越えてみんなで考えるのは、とりあえず面白いですよ!
「ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜」バックナンバー
- ネット広告を良くしなければ社会が悪くなる、2024年度はその分岐点です。(2024/3/21)
- 広告業界が知っておきたい放送法と放送制度(後篇) 内山教授に聞く「ネット時代のメディアとは?」(2023/4/14)
- 広告業界が知っておきたい放送法と放送制度(前篇) 内山教授に聞く「政治的公平性とは?」(2023/4/14)
- テレビは私たちの発明を待っている!―コネクテッドTVのお話(2023/2/09)
- 伝えたいことが見つかれば、それがブランドジャーナリズム(2022/5/24)
- インターネットで「メディア」は生き残れるのか? JICDAQに取材して考えた(2021/4/30)
- 「楽しくなければテレビじゃない」時代はもう終わっている。(2021/3/25)
- YouTubeは「第6のテレビ局」になろうとしている。(2021/2/16)
新着CM
-
マーケティング
サントリー生ビール、3〜6月で1.5万GRP 1000万人規模の体験機会も
-
広報
自動運転バスに「AI車掌」導入し車内コミュニケーション、上士幌町
-
販売促進
アサヒコ「豆腐バー」が海外進出 2027年以降は売上構成比30%を目指す
-
広報
N高・S高など、「AI入学式」の生配信を実施
-
AD
広報
日本板硝子、企業認知拡大とメディアとの接点増加へ PRオートメーション活用で
-
広告ビジネス・メディア
東急エージェンシーの新・中計が始動 2つの変革で「体験価値共創企業」へ
-
販売促進
たまごっちが動くOOH? 欧米版の新デザイン発売記念広告
-
AD
特集
データを活用して、ビジネス施策を動かす―アユダンテ
-
販売促進
「紅茶花伝」新CMでマカえんと小芝風花がコラボ 深川麻衣出演ラジオも開始