クリエイティブディレクターの螢光TOKYOの前田康二氏、タレントであり最近では女優としても活躍する中村アンさんをゲストに迎え、キャスティングをはじめとするCM制作について語り合った。
CM起用への道はお正月番組?
足立:今回はクリエイターがタレントさんを起用する際の視点を、タレントさんと一緒に話を聞いてみたいと思い、企画してみました。実は前田さんとは博報堂時代の同期だったので、素直にこの企画に誰を呼びたいかと聞いたところ、前田さんが「中村アンちゃんがいい!」と。
中村:ありがとうございます(笑)。
足立:この連載の第1回に登場してもらったのが、中村アンさんでした。前田さんとアンさんも一緒にお仕事をしたことがあるんですよね?
前田:ある企業の地方限定発売のビールのCMでご一緒しました。
中村:そうなんです。私もお酒のCMに出るのは夢だったので、テンションが上がりました(笑)。
足立:なぜアンさんを起用しようと思ったんですか。
前田:クライアントさんからは、30~ 40代の女性タレントと言われていました。でも、女性って自分より少し下の世代に影響されたりするので、20代の女性タレントさんの方がいいんじゃないかなと思っていたんですよ。
そんな時に普段は忙しくてテレビをあまり見られないのですが(笑)、たまたま元旦に家で見ていたら、アンちゃんが出まくっていて。正月番組にこれほど多く出ていたので「中村アンがキテル!」と思いました。翌日すぐスタッフに、中村アンちゃんでいこうと。
中村:やっぱり年末年始の露出は大事なんですね(笑)。
前田:そうです(笑)。アンちゃんは、いまはすっかり有名になりましたが、無名と有名の境界線って、実際どういうものなんですかね。
中村:少し前までは番組でロケをしていても、私だけ認識されていないみたいなことも多かったんですが、最近は「あ!」って言ってもらえるようになりました。この髪型でいればですが(笑)。
足立:僕らキャスティング側も、無名から有名になっている勢いのあるタレントさんをお勧めすることは多いですね。あとは有名になりたてでホットなとき。その点、アンさんの人気は
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