「あなたの過去を引き取ります」がバズを起した
ブックオフオンライン(以下、ブックオフ)が社会貢献として行っている「ボランティア宅本便」というプログラムがあります。こちら家にある読み終えた本などを段ボールに詰めて、電話かインターネットで申し込むと無料で集荷してもらえます。その後、ブックオフに運ばれ、査定金額にブックオフが10%上乗せした金額が募金となる仕組みです。提携先で私が広報を務める団体で、どうすれば「出すぎる杭」になれるのかを考えて作ったコピーが、ツッコミどころ満載の「あなたの過去を引き取ります」でした。
6月のジューンブライドを前に、結婚する彼氏や彼女に見せたくない本、実家に残しても親に見つけられたくない本は、これを機に寄付しましょうというキャンペーンにしました。
ツッコミどころ満載のキャッチはプレスリリースにも活きます。プレスリリースを送って2時間後に、新聞記者が大笑いしながら電話をくれて、翌日記事として掲載をされました。その日のお昼には「今日の朝刊で見つけた面白い記事」としてテレビで取り上げられたり、ラジオのオファーも3件いただきました。
なにより、市ヶ谷経済新聞、マイナビウェディング、モデルプレス、エキサイトニュースなどWebメディアに紹介されたことでバズが起きました。Webメディアに掲載されると、自然とSNSで情報が拡散していきます。
目を引く言葉は、思わず「なにそれ?」と尋ねたくなる、会話したくなる状態をつくり、ツーウェーコミュニケーションの確立につながるのです。仲間を増やす取り組みと、会話を生み出す書き込みという「数×質」を常に意識することがSNS活用の成功の鍵です。
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