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「イソジン」ブランド刷新で広告投資、上戸彩出演CMから店頭まで360度展開

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マスから店頭、薬剤師向けセミナーまで

ムンディファーマは5日、「イソジン」ブランドのリニューアルについて都内で記者会見を開いた。「うがいのイソジンから総合感染対策のイソジンへ」というブランドコンセプトを宣言したもので、一般用医薬品としてうがい薬のほか、きず薬、軟膏など7品目の販売を4月1日からスタート。塩野義製薬のコンシューマーヘルス事業を行う新会社「シオノギヘルスケア」が国内における販売・流通を担う。

既に3月中旬から「君、なに人?」「この春から、イソジンはムンディファーマとシオノギヘルスケアがお届けします。」といったコピーなどを用いてティザー広告を展開していたが、4月11日からはテレビCMを開始する。会見ではCMキャラクターを務める女優の上戸彩も登壇した。

「メディアを活用したプロモーション以外にも店頭での展開、薬剤師向けセミナーを通じた啓発活動も強化していく」とシオノギヘルスケアの平野格社長は話しており、ムンディファーマの木村昭介社長も「イソジンの過去の取り組みに比べると、相応のプロモーション投資を行っている。4月のブランド刷新以降も継続的に認知を高めるために、季節に適したメッセージでコミュニケーション展開していく予定」と説明した。販売目標などは非公表。

「カバではなく架空の動物」和解の詳細はノーコメント

このほか木村社長は「国境を越えた感染症対策、予防習慣の定着によって新たな付加価値を提供したい」と方針を述べており、うがい薬をめぐる訴訟(本記事の最後に経緯を記載)については「和解の条件についてはノーコメント」とした。パッケージに描かれたキャラクターについては「カバではなく、架空の動物」と話しており、既報のとおり8月末までに新しいデザインに切り替える見通し。

このほか、4日から10日にかけて新宿東宝ビルにて「ゴジラがイソジンでうがい」といったプロモーションも実施する。左手に巨大なコップを持ったゴジラによるうがいで、ブランドリニューアルを印象づけるのが狙い。企画制作はKOORI、メディアコンシェルジュが手がけた。

 

ムンディファーマ・明治「イソジン」訴訟の経緯

2015年12月9日

<明治>
4月以降は「イソジン」の製造販売権がムンディファーマ側に移るとするプレスリリースを発表。

<ムンディファーマ>
同日、ムンディファーマ側も製造販売承認承継に関するリリースを発表


2016年2月9日

<明治>
ムンディファーマ側が4月に発売を予定するうがい薬のパッケージが自社のものと酷似しているとして、デザイン使用の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立て、同日プレスリリース


2016年2月26日

<ムンディファーマ>
明治側が引き続き従来と酷似したパッケージデザインを使うことが不正競争防止法に違反するとして差し止めを求める仮処分を東京地裁に申請。同日プレスリリース


2016年3月24日

<明治>
3月18日付で両社の和解が成立したと報じられる。明治からは「本来は連名で3月25日に和解の旨を発信すべきところ、明治が3月24日に報道機関向けに発信した。予定日以前の情報発信についてムンディファーマおよびシオノギヘルスケアに陳謝する」と発表も。


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