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コラム

長谷川、カヤックやめるってよ。

「器用だけど突き抜けた何かがない人」が独立するには (かっぴー)

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【前回】自由なサラリーマン、不自由な自営業 (仲山進也)はこちら

面白法人カヤックを退職し、株式会社コピーライターを設立した長谷川哲士が、「若手クリエイターが独立するときに大切なこと」を、同業種や異業種の先輩たちにたずねて回る!今、コピーライター、クリエイターとして独立するメリットや難しさとは?

今回のゲストについて

もし、「自分は器用貧乏だ」とか「まとまりすぎていて突き抜けてない」と思っている人がいたら、ぜひこの記事を読んでほしいです。半年前にSNSに投稿し話題を呼んだ漫画「フェイスブックポリス」をきっかけに独立したかっぴーも、自分をそんなふうに思っていたひとり。自分を徹底的に客観視し、強みを見つけて生かしてあげることで、ようやく自分のアイデアを多くの人に届けることができるようになったと言います。その秘訣とは?

かっぴー(伊藤大輔)
1985年神奈川生まれ。株式会社なつやすみ代表。武蔵野美術大学を卒業後、大手広告会社のアートディレクターとして働くが、自分が天才ではないと気づき挫折。面白法人カヤックのプランナーに転職後、趣味で描いた漫画「フェイスブックポリス」をnoteに掲載し大きな話題となる。2016年2月に漫画家として独立。広告業界を舞台にした作品にも定評があり、週刊SPA!で「バズマン。」、cakesで「左ききのエレン」連載中 Twitter:@nora_ito

残業は、98%の確率で自分のせいじゃない

長谷川:僕とかっぴーは、かっぴーが1年半前にカヤックに転職してきて出会ったんですよね。僕が独立したすぐあとに、かっぴーの「フェイスブックポリス」が話題になって、そこからあっという間に独立。展開が早いですよね。まだ最初に漫画を公開してから半年も経っていないんじゃないですか?

かっぴー:いや、ちょうど半年になりますね。独立して「株式会社なつやすみ」を立ち上げたのは2カ月前です。

かっぴー(伊藤大輔)

長谷川:辞めてから、生活は変わりましたか?

かっぴー:好き放題ですね。すべてのストレスから解放されました。とくに人間関係。大きな悩みがあったわけではなかったのですが、やっぱりどうしても、こまごましたストレスは蓄積されてしまうものじゃないですか。

例えば、残業って、98%くらいの確率で自分のせいじゃないですよね。そして、それと同じ確率で、自分も誰かに残業をさせている。だから、「働かされていると感じる瞬間」と「働かせていると感じる瞬間」があるんですよ。その残業という概念がなくなって、すべてが自己責任になったので、ずいぶん楽になりました。

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