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コラム

渡辺潤平の「非進化論」〜自分にできることだけをしっかりやる、という仕事論。

#非進化論2:アイドルは、どこまでいっても完成しない(私立恵比寿中学)

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今回の仕事人
今回たずねた仕事人は…私立恵比寿中学(エビ中) 真山りかさん、廣田あいかさん

私立恵比寿中学と初めて出会ったのは、去年の夏。『スーパーヒーロー』という楽曲のCDジャケットとPVをお手伝いしてから、ことあるごとにお仕事をご一緒するようになりました。いつも天真爛漫で、周囲の人をたちまち笑顔にさせる、不思議な魅力を持った8人の女の子。けれど、彼女たちの内側に潜む「凄味」みたいなものが、ずっと気になっていました。たくさんの大人に囲まれながら、迷ったり立ち止まったりしつつ、トップアイドルへの道をひた走るエビ中。今回はグループを牽引する、真山りかさんと廣田あいかさんにお話を伺いました。

プロフェッショナルとしての、アイドルの「プライド」

渡辺:そもそも二人は、アイドルになりたくてなったんですか?それとも気づいたらなっていた?

真山:私が幼稚園の頃は、モーニング娘。さんの全盛期で、テレビを見ていて「アイドルになりたい」って夢を抱いたんです。でも、小学生になったらその夢がだんだん恥ずかしくなってしまって…。なので、女優になりたいって思って、いろんな事務所のオーディションを受けたんです。小学6年生の時にスターダストに入ったんですけど、ちょうどその頃、AKB48さんがテレビに出始めてアイドルブームが始まって、スターダストでも、ももクロちゃん(ももいろクローバーZ)が結成されて。で、その1年後ぐらいにエビ中が結成された時、初期メンバーとして参加することになりました。

廣田あいかさん

廣田:私は、「自分から何かを伝える人になりたい」と思っていて、小さな頃から芸能をやろうって決めていたんです。体調を崩しがちで、辞めたり、また始めたりを繰り返していたのですが、オーディションを受けて小学6年生でスターダストに入りました。エビ中に入ったのは、真山から1年ぐらい後ですね。

渡辺:歌やパフォーマンスでお給料をいただくということは、年齢に関わらず、「プロ」ということだよね?プロとしてのプライドや、こだわりはありますか?

真山:去年までは、「何度ステージを重ねても、金太郎飴みたいに同じものを同じレベルでできる」ってことがプロだと思っていて。でも、今年に入ってダンスの先生から「いつも同じですごいんだけど、何かが足りないよね」と言われたんです。何が足りないんだろうって考えた時に、いつも同じだと「飽き」が出ると思ったんですね。だから、ちょっとずつ変化を入れようと。もちろん、自分の出せる最高のものを皆に見てもらうという気持ちは変わらないけれど、時々違うものを入れてみる。例えば、金太郎飴にソースをかけてみたらどんな味になるんだろう?みたいなワクワク感を足す。「時々、違う味も出せるよ。それでも最高だね!」みたいなことがプロだと、今は思っています。

廣田:まずリハーサルで今日の100%を感じて、いざステージに上がったら、今日のできる限りのものを出す。いつも心がけているのが、枠にとらわれないこと。私にしかできないこと、私からしか出ないものっていうのをずっと忘れずにいたいし、それをどんどん成長させていきたいですね。

次ページ 「8人でとことん話しあった、「ゆるさ」という課題」へ続く