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マーケターが抱える悩みは世界共通 大切なのは、顧客を深く理解すること

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「THE MARKETING NATION SUMMIT 2016」の会場内で、主に『宣伝会議』の読者を対象に、キーノートスピーカー陣が登壇してのラウンドテーブルが開催された。
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ランチの時間を利用してのセッションは終始、和やかに進行した。欧米のトレンドを交えた話を、福田康隆社長が日本の現状に合わせた解説を行い、終了後には参加者からの質問の声もあがった。

2016年7月6日に開催された「THE MARKETING NATION SUMMIT 2016」において、ランチタイムスペシャルセッションが行われた。

事前に申し込みのあった国内企業でマーケターとして活躍する人々を対象に、昼食をとりながら、マーケターとして日頃感じている疑問や課題を解消するヒントを得る機会となった。

ゲストスピーカーは、午前中のキーノートに登壇したMarketo CEOのフィル・フェルナンデス氏、Group VPのチャンダー・パタビラム氏、Wunderman Chief Client Officerのクリシュナン・メノン氏とマルケト日本法人の代表取締役社長、福田康隆氏。

進行は宣伝会議の谷口優編集長が務め、参加したマーケターを代表して4氏に質問を投げかけた。

マーケティングの最新事例の多くは海外からもたらされ、新しい技術も海外から持ち込まれることが多い。そうなると日本のマーケターは「日本は遅れているのでは」と感じ、海外のマーケターの悩みは自分たちとは違う次元にあると思いがちだ。

ところが、世界のマーケターはどんなことに悩んでいるのかを問われた、パタビラム氏は自身も含めて持っている課題として、組織をどう運営していくかを挙げた。また、サイロ化した社内組織の連携についてもマーケター同士で話題になると話し、海外でもマーケターは同じようなことに課題を感じ、悩んでいると話した。

次に、デジタルトランスフォーメーションが進んだ近未来、2020年のマーケティングに対する予測を聞いた。メノン氏は2020年という世界の注目が日本に集まる時に備えて「今年、リオデジャネイロでどんな注目すべき潮流が生まれるかを見ておくことだ」と話し、2020年にはデジタル技術を活用した個人へのアプローチ、パーソナライズした広告展開が増えるだろうと予測した。

その2020年にマーケターやマーケティングを担う組織はどうなっているのか。フェルナンデスCEOは「マーケティングの組織は全く違う物になっている可能性がある」と指摘。デジタルトランスフォーメーションがマーケティングを大きく変えていくという見解を示し、その兆候はすでにマーケティングがデータを中心にして動き始めているところに表れていると話した。

最後に「これからのマーケターに必要なマインドセットとは」という質問がなされた。

メノン氏は「マーケターとして直面する課題は世界共通。視野とマインドをオープンにして顧客の声に耳を傾けること。顧客を理解すればするほど、より良いマーケティングができる」と回答。

福田氏は、世界共通のマーケターの悩みを解決するソリューションを日本に紹介することは自分の使命だとし、「デジタルトランスフォーメーションが進み、顧客を中心としたマーケティングが実現できる時代になる。マーケターの皆さんには、自身が経営の中心になるという自信を持って進んで欲しい」と話した。

パタビラム氏は「デジタルトランスフォーメーションは長い道のりであり、徐々に変化していくもの。ワントゥワンマーケティングを進める時にも、一気に全てを変えようとするのではなく、ひとつの切り口を見つけ、そこで顧客の声を聞きながら、少しずつ成長していけば良い」と話し、課題に真摯に向き合いつつも焦らずに変革を進めることを提案した。


お問い合わせ
株式会社マルケト
〒106-6134 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 34F TEL:03-4510-2300(代表)
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