監督としてのキャリアを作るため実家の醤油屋のCMを制作
CM好感度ランキング2年連続1位を獲得したKDDI au「三太郎」をはじめ、日野自動車「ヒノノニトン」、ネオファースト生命「○○の妻」、家庭教師のトライ「教えてトライさん」など、シリーズものの人気CMを多数演出している浜崎慎治監督。今回は監督になるまでの道のりや、人気CMの舞台裏について語ってもらった。
浜崎監督はCM制作会社でプロダクションマネージャーとしてキャリアをスタートした。「そこで2 年ほどCM制作の経験を積み、TYOに転職して監督を目指したのですが、実績も何もないので『君は何を作れるのか?』と、問われるところからのスタートでした。そんな自分にオリエンが来るはずもなく…。監督になるには、まず実力を認めてもらう必要がありました」。
実力を認めてもらうには突破口が必要だ–そう考えた監督は、まずアワードを目指した。賞を獲れば、自分に対する人の見方が変わるに違いない。だが、そもそも賞に出すCMの依頼が来ない。窮地に追い込まれた監督は、社内の親しいプロデューサーに相談して実家の醤油屋の15秒CMを制作するという斬新な行動に出る。
制作したCMを今度は地元テレビ局に勤める親戚に頼みこみ、オンエアにこぎつけた。“醤油愛”をコミカルに表現したCM「生け造り」は、ACC CMフェスティバルで見事ブロンズを受賞。浜崎監督のデビュー作となった。
この受賞が狙い通り転機を生む。社外からも声がかかるようになり、「監督としての名刺代わりになった」のが、湿布薬トクホンのCM「ハリコレ」だ。「張りにはこれ。」というコピーが決まっていたので、「張りコレ」→「パリコレ」→「ハリコレ」の連想で、家事や育児で肩や腰の張りに苦しむ女性が「ハッテル?」というテクノポップに乗って登場するファッションショーのパロディCMを制作した。「企画の大枠だけ決まっていて、演出は自由にやらせてもらえた印象深い仕事です。『ハリコレ=トクホン』というワンメッセージを視聴者の脳裏に刻み付けることを意識して制作しました。このCMをきっかけに周りの方から声をかけていただく機会が増えました」。
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