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コラム

ヒーローたちの必殺マーケティング術

テレビの敵か、味方か。ユーチューバーのカウンターマーケティング

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【前回コラム】「生き方と働き方の物語「HUGっと!プリキュア」の未来マーケティング」はこちら

くり組からりんご組に進級したうちの娘(4)のいちばんのヒーローは、今や「仮面ライダー」でも「プリキュア」でもなく「ユーチューバー」です。

最近のテレビにはAndroidが搭載されていてリモコンに向かって話しかけるだけでいいので、4歳のこどもでも簡単にYouTubeのコンテンツを見ることができます。同じモニターで見るので、地上波もNetflixもYouTubeもゲームもまったく区別がありません。もはや「テレビ」のライバルは隣のチャンネルではないんですね。

お気に入りのユーチューバーはご存知ヒカキンさんと、甲高い関西弁が特徴のミラクルぐっちさんです。あまりのくだらなさについ笑ってしまうこともありますが、なぜこんな完成度の低い動画がコンスタントに何百万回も視聴回数を稼いでいるのか全くわかりません。

誰でもヒーローになれる時代

数年前「好きなことで、生きていく」というYouTubeのプロモーションが展開されました。ユーチューバーという働き方と生き方を生み出した素晴らしい戦略だったと思います。

当時はまだメディアとしての影響力やコンテンツ力ではテレビに敵わないし、ユーチューバーなんて芸能人にはるかに及ばない。という見方が大勢を占めていたように思います。

ところが、数百万人数千万人を集めるような人気ユーチューバーが出てくるようになると、その高額な収入も合わせて無視できないような存在になっていきます。

ユーチューバーのカードがついた「ユーチューバーチップス」という冗談か本気かわからないような商品が発売されるなど、話題は尽きません。

次ページ 「芸能人のユーチューバーは、なぜつまらないか」へ続く