【前回の記事】「「ひたすら量」から「先に質、次に量」へ。広告の指標が変わろうとしている。」はこちら
先日、電通が「2018年日本の広告費」を発表しました。もう皆さんチェックしてますよね?私の興味はテレビとネットの関係なのですが、2018年は地上波テレビ広告費が1兆7848億円、インターネット広告費は1兆7589億円とほぼ並びました。2017年は地上波テレビが約1兆8000億円だったのに対しネット広告は約1兆5000億円だったので、3000億円の差をネット広告が一気に詰めた感じですね。
こうなると、昨年からスポット広告がじわじわダウンしている地上波テレビに対し、ネット広告は相変わらずの二桁成長を保つでしょうから、今年はネットがテレビを抜き去ることがほぼ決定です。テレビが足踏みして1兆7000億円台のままでもネットが10%増えるとすると1兆9000億円台後半、ひょっとすると2兆円の大台に乗る可能性もある。今この瞬間にも、テレビはネットに抜かれてしまうのかもしれません。
テレビの逆襲が始まった!
テレビはこのままネットに抜かれる状況を。手を拱いて見ているしかないのでしょうか?いやそんなことはない。むしろそんな状況だからこそ、大きく変化しようとしています。それをはっきり感じたイベントが、2月に2つありました。1つは2月7日の日本広告業協会(JAAA)主催の「テレビ広告ビジネスフォーラム」、もう1つが2月13日〜14日のビデオリサーチ社主催「VR Forum 2019」です。
その2つのフォーラムから私が感じたのは、「テレビが逆襲を始めたな」ということです。ネットに広告費で抜かれるのだけど、だからこそ逆襲して新たな価値を示すぞ!そんな気概に満ち溢れていました。
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