メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

【特別座談会】コンプレックスを力に変える仕事術〜電通の若手プランナーによる楽しい仕事の創り方、紹介します。〜(前編)

share

この企画では、廣田さんの著書「SHARED VISION」発売を記念し、これまでさまざまな「半歩踏み出した働き方」を実践する方々との対談を行ってきました。
今回は特別編として、12月に宣伝会議より『なぜ君たちは就活になるとみんな同じようなことばかりしゃべりだすのか。』を出版予定の電通若者研究部の小島雄一郎氏、西井美保子氏を加え、下北沢の書店B&Bで3人によるトークショーが開催されました。「コンプレックス」という共通点を持つ3人が、本音で語り合います。

「SHARED VISION」関連記事はこちら

特別座談会「コンプレックスを力に変える仕事術〜電通の若手プランナーによる楽しい仕事の創り方、紹介します。〜」

アクティベーション・プランナー
小島雄一郎 氏
 ×
ストラテジック・プランナー
西井美保子 氏
 ×
コミュニケーション・デザイナー
廣田周作 氏(『SHARED VISION―相手を大切にすることからはじめるコミュニケーション』著者)

【前回記事】 「森永真弓さんに聞きに行く 「自分で手を動かす人の仕事術」(後編)はこちら

それぞれが抱えるコンプレックスは

西井:まずは自己紹介と、そして今日のテーマである自分のコンプレックスについて話しましょう。

アクティベーション・プランナー 小島雄一郎 氏

小島:小島雄一郎です。最近、アクティベーション・プランナーという肩書きを会社に申請しています。心理変容と行動変容で言えば行動の方に重きを置いてプランニングしようと思っています。

そんな私のコンプレックスは…、クリエーティブという言葉にすごく敏感に反応することでしょうか。なぜかと言えば、私はもともと営業志望で電通に入ったのですが、「自分にはクリエーティブの仕事もできるのでは?」と思い、「クリエーティブ試験」という社内試験を受けたんです。その試験に落ちてしまい…、なのでクリエーティブという言葉に敏感に反応してしまうところがコンプレックスですね。

廣田:廣田周作です。3人の中では一番年上で、今年34歳になります。電通に入る前はNHKでディレクターをしていました。当時はジャーナリストを目指していて、ドキュメンタリー番組を作っていました。

その後、転職をして、電通に入社しましたが、もともとディレクターをしていたので、CMプランナーになりたいという希望を持って入社したんです。ところが、もともと理系出身だったということがあって、大量のデータを分析する部署に配属になってしまって…。

ただ、その後、この部門に配属されたことが今の仕事につながっているのですが、電通のようなコミュニケーション力の高い人たちが多い会社の中にいながら、僕はあまり面白い話ができないので、周囲から「電通で一番暗い」と言われていました(笑)。

それがコンプレックスですが、今はその暗いというコンプレックスを生かしてコミュニケーション・デザイナーとして、リサーチから戦略立案、さらに一部クリエーティブもやらせてもらうようになっています。

ストラテジック・プランナー 西井美保子 氏

西井:最後に、西井美保子です。入社時には雑誌関連の部署を希望していたのですが、電通総研というシンクタンクの部署に配属になって、消費者リサーチやインサイト研究をやってきました。

その後、社内ベンチャーの「電通ギャルラボ」という組織立ち上げに参画。3年目を迎える頃に、『パギャル消費 女子の7割が隠し持つ「ギャルマインド研究」』という本を刊行することもできました。そのほかに、「電通若者研究部」(通称ワカモン)というプロジェクトを同時期に立ち上げて、そこでは小島さんと一緒に活動しています。

私のコンプレックスですが、第一印象がすごく悪いということです。今は、そのコンプレックスをばねに、第一印象が悪いことを起点にした自己ブランディングしています。

廣田:第一印象は悪くても良いと。

西井:最初が悪ければ、あとは付き合いの中で良くなっていくしかないですから!

次ページ 「コンプレックスの正体」へ続く