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「How are you?」ばかりのアナタに贈る、ネイティブを唸らせるビジネス英語5選

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こんにちは、外資系企業で英語を使ってビジネスをしていました、トイアンナと申します。以前いた職場では日本人同士でも英語を使って仕事をすることが多くありました。彼らは流暢な英語を話し、頭の良さや行動力もある有能なチームメイトでしたが、仕事をしているときに、違和感を抱くことがありました。

「英語が妙にテンプレっぽい」のです。たとえば毎朝の挨拶は決まって「Hello! How are you? I’m fine and you?」でした。文法に誤りはありませんが、毎日同じ挨拶の繰り返し。アンドロイドかよ。

考えてもみてください。あなたの会社で外国人社員が日本へ赴任し、納豆のプレゼンをするとしましょう。いかに彼が納豆の良さを知っていても、挨拶が「コンニチハ!ゲンキデスカ!」だけでは「日本の伝統食である納豆が本当に判ってるのか?」と一抹の不安を抱くかと思います。

第二外国語で、ネイティブに話しかける。そんなときこそ日本人の強みである丁寧さ・実直さをネイティブの言い回しで表現してみましょう。英語はストレートに物事を伝えるといいますが、実は物腰の柔らかい言葉がたくさんあります。これらを使うことで、ネイティブに「おっ」と唸らせ、プロフェッショナルとしての信頼を得ていただければと思います。

ここからは実際に会議やメールで使えるフレーズを5つほどご紹介いたします。

1. Please correct me if I’m wrong.

意味:「もし齟齬があればご教示ください」

会議でお決まりのように使うフレーズです。お互いに合意したことを確認したいときなど、事前にこう伝えることで齟齬があっても事を荒立てずに指摘できるようになります。また、自分が万が一ミスをしていても問題を起こさないですむ魔法の言葉です。

Please correct me if I’m wrong, we agreed on the Project A to suspend until March. Is this fine for you?
(もし齟齬があればご教示いただきたいのですが、プロジェクトAについては次の3月まで保留となっていたかと存じます。こちら宜しいでしょうか?)

2. Sounds good.

意味:「いいですね。」

相槌の言葉です。相手の意見に賛同はしかねるものの、議論をさえぎらないで最後まで聞きたいときに使います。心から賛同したいときは Great! (すごいですね!)や Fantastic(すばらしい)などを相槌に使いましょう。また、明らかにネガティブな事象に対して使うときは皮肉の意味もこめられます。

なお、通常は誰かが話しているときは話し終わるまで待つのがルールですが、内容に大きな問題があるときは、話を途中で遮っても構いません。個人的にはGreat!ばかり連発されると「コイツ本当に話聞いてんのか?」と不安になるのでちょいちょい入れてもらえると安心します。

《相槌として》
A: I would like to introduce the new Plan A to increase the profit rate.
B: Sounds good.
A: プランAにつきまして、利率を上げる案をご紹介差し上げたいのですが。
B: いいですね。

《皮肉をこめて》
A: The value share has dropped to the half of last week…
B: Sounds good. What shall we do then?
A: 価格シェアが先週の半分まで下落しました……。
B: いいですねぇ。(皮肉をこめて)さて、我々はどうしましょうか。

3. last but not least

意味:「最後に重要なことを申し上げますが」

プレゼンやイベントの挨拶で、大事なことを最後に伝えたいときに使います。日本人は結論を最後へ回してしまいがち。このフレーズは聴衆に「今から大事なことを言いますよ」とシグナルを送る役目を果たしていますので、ぜひ使っていきましょう。元はシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』から来ています。素敵ですね。

Last but not least, the project launch date has been fixed to next month !
(最後に重要なことを申し上げますが、プロジェクトの実施日は来月に決定いたしました!)

4. Who’s running the show?

意味:「これはどなたのご担当ですか?」

プロジェクトなどの担当者をハッキリさせたいときに使います。その担当者を賞賛したいときにも、クレームをつけたいときにも使えるニュートラルな表現です。言い換えるなら「シェフを呼んでくれたまえ」と同じですね。ややカジュアルな表現となりますので目上の相手へは使えませんのでご注意を。

目上の相手へは Could you please tell me who is responsible for this? (この件でどなたがご担当かご教示いただけますでしょうか?)と質問するのが正解です。私みたいな臆病者はこれを言われるたびに「ウッ怒られるッ」とビクついています。

《賞賛したいとき》
This proposal is amazing! Who’s running the show?
(このご提案はすばらしいですね!これはどなたがご担当で?)

《クレームをつけたいとき》
I cannot believe this loss. Who’s running the show?
(こんな損失、信じがたいな。これは誰が担当しているんだね?)

5. the alpha and the omega

意味:「最初から終わりまで」

AlphaとOmegaはそれぞれギリシャ語の最初のアルファベットと、最後のアルファベットを指します。日本語で表記するなら「あ」と「ん」でしょうか。最初から終わりまでを表す教養に満ちた単語です。全般的に修正がないときや、ひっくるめて問題がないときなどに使います。口語というよりも文語寄り。語源は新約聖書で神が語る「私はアルファであり、オメガである」からきています。中二病がうずきますね!

The alpha and the omega, the project had no issue.
(このプロジェクトは全てにおいて問題がなかった。)

素敵な言い回しは、プレゼンから学ぼう!

言い回しはネイティブが発した言葉から学ぶのが一番ですが、現実ではそうもいきません。手軽にアクセスできるネイティブの表現は、TEDやYouTubeで検索して学びましょう。

これくらいのこと、知ってるよという上級者のみなさまは、ぜひ語源をたどる旅へ。英語を学ぶ上で3大教養とも言える『旧約・新約聖書』『ギリシャ神話』そして『シェークスピア』を満喫しましょう。まずはダイジェスト版に触れてみてはいかがでしょうか?

おわりに

ここまで、日本人こそ活用できるネイティブ表現を5つご紹介してまいりました。英語の言い回しを学ぶとき「どう使ったらいいか想像もつかない」ものから「これは身近な場面で使えそうだな」と想像がつくものと違いがあるかと思います。その「身近な場面で使えそうなフレーズ」こそ、日本人の良さを伝えられる英語かもしれません。

無理に英語を使いこなそうと人間性までアメリカンに染まるのではなく、自分の身近に感じられるフレーズから使いこなすことで、英語力を向上していってください。あなたの身近に感じられる英語がこれからももっと増えていきますようお祈りしています。

※本例文に使われた文章は実際の事業や企業、個人とは一切関係ございません。予めご容赦ください。

執筆者

大学卒業後、外資系企業にてマーケティングを約4年間担当。
キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。
キャリア・生き方を考えるブログ「外資系OLのぐだぐだ」は月間50万PVを記録。
現在もWebを中心に複数媒体でコラム連載中。
Blog:http://toianna.hatenablog.com/