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小売の未来形:ナイキのシューズを自分でデザインして試着?

ナイキはこの度W+K The Lodgeと共同で、ニューヨーク市内の店舗において、買い物客が自分で「この世に一つだけのスニーカー」をデザインして、その後90分で実際に履いてみることができる近未来的システムを開発しました。

The Nike Makers’ Experienceと銘打たれたこのシステム(現在は招待客のみ)は、Grand 通りにあるNike By Youスタジオで体験ができ、最初に招待客は特製Nike Presto Xの黒のスリッポンバージョンを履くことになります。その後、ナイキのオリジナルパターン、もしくはその場で作る新しいグラフィックスタイルを選び、サイズやカラーに合わせてパターンをカスタマイズしていきます。

そこから拡張現実(AR)、オブジェクトトラッキング・プロジェクションといった機能が、作り出したデザインを購入者の足にフィットする形で商品化させるのです。靴はその場で作成され、所要時間はわずか1時間強です。

「例えば、誕生日や記念日といったコンセプトからスタートして、そこからあるパターンが作り出された後に好みに合わせてアレンジをすることも可能ですし、色やグラデーションのチョイスはほぼ無限です。そして、この他にもたくさんのカスタマイズ要素が用意されています」とはナイキ担当者の弁です。

今回のプロジェクトは、W+K社内のクリエイティブ・テクノロジー部門であるThe Lodgeとナイキのマーク・スミスが率いる開発チームとのコラボレーションで生まれました。ナイキではすでに10年以上に渡ってカスタム・スニーカーのオプションを提供してきましたが、ほとんどがオンライン上でのものでオプションも大分限られていましたし、商品の配達まで3~5週間かかっていました。

今回のプロジェクトの目玉となるのは、一般消費者もナイキがサポートするアスリートと同じように自分だけのスニーカーを作ることができるという点です。

「今回のプロジェクトの目的は、ナイキがサポートするアスリートに提供しているコラボデザインシステムに新しい命を与えるということにあります」と前出のスミス氏は述べ、「アスリートたちの製品にはストーリーが詰まっており、自分でシューズを短時間でデザインして作り出すことを通して、彼らと同じ経験を一般のお客様にも提供したく思ったのです」と続けます。

現在のところ、このサービスはナイキ関係者の友人や家族そしてナイキプラスのメンバーに限られています。

「The Nike Makers’ Experienceはスピーディで楽しく、インタラクティブでユニークなデザインプロセスです。むしろ、デザインを考える方が実際にシューズを作成するよりも時間がかかるくらいです。そして、私たちにとっては、ここに未来があります」(スミス氏)

★下記ページには動画も紹介されています。
This Nike VIP Lab Lets You Design Shoes Right On Your Feet

この記事はFuture of Retail? Nike’s Cool New Toy Lets You Design and Print Custom Sneakers in an Hourの記事を本ブログが日本向けに編集したものです。

編集部より

ナイキが採用したAR技術は、インストアテクノロジーの発展の可能性を秘めています。
「新製品を企画し、試作品を作成、発注して製品化、販売する」という通常のフローから飛び出し、消費者が、自分好みにデザインしたオンリーワンの商品を、店頭で試して購入する
という新しい小売のカタチを示したものです。

これまでは、メーカーがMDを行って製品化した商品を販売していましたが、消費者は「選ぶ」以外のインタラクティブなアクションを起こすことはありませんでした。購入後にデコレーションや加工を行うような感覚で、購入前に自分でカスタマイズできることが可能となったのです。

ARの活用事例としては、他に家具のサイズ感を予めアプリで確認できたり、コスメの色をアプリで確認できるなど、多様性を増しています。

今後もARを始めとしたインストアテクノロジーに注目です。

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