サービスを開発に携わっているとよくわからない「ハイ」な状態になってきます。普段、ジブンに対して自信がない人でも、そのサービスばかりを考える毎日を過ごしていると「このサービスが失敗するわけがない」「成功するしかないでしょ」って思考回路になってくる。
これは広告案件でもそうですね。考えに考え抜いて、「ぬは!」ってふとした瞬間神様が降臨し、自らこれは「ビッグアイデアや!」ってなる(「ビッグアイデア」かどうか決めるのはジブンではないのだけどね)。
これ自体はサービス愛、アイデアに対する愛だし、そういった愛がなければいけないんだけれども、やはり「愛は盲目」でいろんなことが見えなくなっちゃったりします。こんなに手塩にかけて育てたんだから、って。
要は「うちの子にかぎって」状態になるわけで、それはもう意識をしていてもなってしまいます。僕もジブンのサービスに対して「それ面白いの?」と聞かれると、「いやいやアナタ、何言ってんの。どう考えても面白いでしょ?」ってなってしまう。愛があるので。
でもやはりどこかのタイミングで「臆病」になるべき。これは昔見た電通・岸勇希さんがコラムで語っていたのと近いなぁ、と。曰く、
「転ばぬ先の“360度”杖」と呼んでいるのですが、失敗しない工夫を幾重にも施すようにしています。(中略)とは言え、それだけ考え抜いても、キャンペーンの始まる直前はいつもプレッシャーで胃が痛いのですが(笑)。(中略)自信を持って設計したものなんて、一つもありません。ものすごく臆病だからこそ、全力で失敗を回避するよう考えているのです。クライアントのお金をいただいている以上、結果を出さないといけないわけですから、その意地だけですね(笑)。ですから、どの作業も膨大になってしまい、辛いことが多いです。(引用:Yahoo!ネット広告ガイド)
これはクライアントワークだけでなく、サービス開発にも(→にこそ)必要な考え方。「もうどうやったってこんなサービスダメでしょ、だってココとココが・・・」ってチェックするフェーズをどこかで設けなければいけない。
ポイントは常にこの批判的な回路を回すのではなく、ポジティブにアイデアを量産する時と、こうしたチェックする時と分けることが大事でしょうね。このあたりは名著「考具 ―考えるための道具、持っていますか?」にもある「アイデアの伸縮活動」にも近い考えのような気がします。
ちょうど今、批判的なフェーズなう、でございます。
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