IMCは3.0へ――日本企業に必要な「REAL MARKETING」
藤田 康人(インテグレート代表取締役CEO)
1964年東京都生まれ。慶應義塾大学を卒業後、味の素に入社。1992年、ザイロフィンファーイースト社(現ダニスコジャパン)を、フィンランド人の社長と2人で設立。1997年にキシリトールを日本に初めて導入し、素材メーカーの立場からキシリトール・ブームを仕掛けた。この結果、ガムを中心とするキシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。2007年5月、IMC(Integrated Marketing Communication:統合型マーケティング)プランニングを実践する日本初のプランニングブティックとして、マーケティングエージェンシー、インテグレートを設立。代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』(ダイヤモンド社)、『99.9%成功するしかけ』(かんき出版)などがある。2014年4月7日(月)に宣伝会議から最新刊『THE REAL MARKETING―売れ続ける仕組みの本質」が刊行予定。
このコラムについて
いま、日本企業に必要なのはCMOではありません。必要なのは、マーケティング・マネジメントを最適化する仕組みです。事業に関与するすべてのステークホルダーのインサイトを探り、全員が幸せになるマーケティング・ストーリーを描く、そして全社横断型のオペレーションを実行することです。事業者、さらにIMC(統合型マーケティング)プランニングを専門とするエージェンシー両方の立場でマーケティングに携わってきた経験を通じ、いま考えている日本企業の競争力を高める、日本企業の風土に合ったマーケティング活動の方向性についてお話します。
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いま、本当に日本企業にCMOは必要か?
マーケティングは消費者のエモーショナル、右脳に訴えかけるアートの要素と左脳に訴えかけるサイエンスの要素が融合した、幅広く総合的な活動です。
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外部パートナーと最適なチームを組めていますか?
日本企業においてマーケティング活動と言えば長らく、質の高い製品を作り、テレビCMなどのマス広告を打つことを指していたのではないでしょうか。
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ビックデータで「イノベーション」は起こせるか?
インターネットの爆発的な普及により情報環境は一変し、消費者は製品や情報を提供されるのを待つだけの受け身の存在ではなくなりました。そこで必要となるのが、「消費者起点の需要創造」です。
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お客様”だけ”が神様でしょうか?
お客様はモノやサービスを選ぶ際にどこから情報を得て、「誰」の意見に耳を傾けているでしょうか。また、「どこ」で買いたいと考えているでしょうか。
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戦略PRは終わりました。
インターネットの普及により広告がこれまでの様に効かなくなってきたことで、PRにより生活者に「気づき」を与え「買う理由」を生み出し、広告が効きやすい世の中の「空気をつくる」、戦略PRというアプローチが注...
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あなたの会社に、本当に「マーケティング」はありますか?
今回から6回にわたり、コラムを担当します藤田康人です。このコラムでは事業者側、エージェンシー側双方でマーケティングに携わる中で、感じてきたことを書いていきたいと思います。
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あなたの会社に、本当に「マーケティング」はありますか?ーインテグレート・藤田康人...
3月20日(木)より、全6回にわたりインテグレートの藤田康人さんのコラム「IMCは3.0へー日本企業に必要な『REAL MARKETING』」が始まります。いま日本の企業が抱えるマーケティング機能の課...