コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

ニート、ついにコピーライターになる。

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栗栖周輔(クリエイティブユニット コル コピーライター/2007年春・基礎コース、2007年秋・上級コース修了)

前回のコラムの写真、ちょっとふざけすぎましたかね…まあ、今さらか!

てことで、前回のつづき。

なんとか見つけた小さな繋がりをたぐり寄せるべく、僕はマンガ喫茶からその人へメールを送りました(友達の家にはネットという文明のリキは存在しなかった)。こんなに時間をかけて作ることはこの先もきっと無いであろうというくらい、丁寧に、何度も校正を繰り返して完成したメール。どんなにコピーライターになりたいかを熱く、強く語りました。

ほどなくして、携帯が鳴りました。
電話口の相手は、まさにその人(以下Aさん)。

僕「もも、ももももっもしもし!」一気に汗が噴き出します。

Aさん「先程いただいたメール、文字化けしていて読めないのですかどなたですか…」

僕「………ハゥァッ!!」

そうです。僕が数時間をかけて完成させた、とても長い文章は、文字化けというネット社会の弊害により、完全に意味不明な迷惑メールとしてお届けされていたのです。

自転車屋さんのポスター

今回はマジメに…自転車屋さんのポスター

ただ、これが幸運でした。後から知ったのですが、本来この手のメールが来ても忙しいAさんはなかなか対応できなかったそうです。ただ届いたのが、とても長い文字化けメールだったので仕事関係の重要なものかと思い、すぐに電話されたとのこと(署名欄の電話番号だけ生きていた)。

親切なAさんは、これも何かの縁だし一度会おうか、とおっしゃってくれました。

僕は早速Aさんに講座で書いたコピーを見せに行くことにしました。場所はAさんの勤務地近くの喫茶店。貴重な時間を割いていただいたお礼もそこそこに、持参したコピーをAさんに差し出します。

ちなみに、僕がイメージしていたストーリーは、
「こ、これは…!君、天才じゃないのか!?ぜひとも我が社へ!!」というものでした。

ですが現実は違います(そりゃそうだ)。

Aさんは渋い顔のまま言いました。「とりあえず、養成講座の上級コースに行こうか…」

僕のコピーはまだまだプロとして通用するものではないこと。未経験者がコピーライターになるということの厳しさ。コピーライターという仕事の現実。Aさんは、どこの誰かもイマイチ分からない初対面の男に、それはそれは丁寧に教えてくださいました。

その後、僕はAさんの言いつけ通り養成講座の上級コースに通い、卒業間際にこのAさんから紹介いただいた会社でコピーライターになりました。2社を経て現在フリーランスとして活動しているのですが、この辺りの話は回数、文字数が足りないためまたいつか…。聞きたい人がいるかどうかは甚だ不明ですが。

次回の最終回では、完全なる個人的見解のもと「学歴なし職歴なし」の人がコピーライターになるためのヒントをお伝えできればと思います。

第23回 「学歴無し、職歴無しでもコピーライターになりたい方へ」はこちら
栗栖周輔(くりすしゅうすけ)
クリエイティブユニット コル コピーライター。1983年生まれ。宣伝会議コピーライター養成講座 2007年春・基礎コース、2007年秋・上級コース修了。宣伝会議賞、読売広告賞など入賞。

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