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電通、ロシアのデジタル・エージェンシーを100%子会社化

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電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は2日、傘下のAegis Media Russia & CIS(イージス・メディア・ロシア & CIS)を通じて、ロシア・サンクトペテルブルクに本拠地を置くデジタル・エージェンシー「Traffic Agency LLC(トラフィック社)」の株式100%を同社株主から取得することで合意したと発表した。

メディアプランニングから制作、調査・分析まで、デジタル領域全般のコミュニケーションを統合したサービスに強みを持つトラフィック社。今後、ロシア独禁法当局の承認を経て、1カ月程度で買収手続きが完了する見込み。

電通グループはこれまで、ロシアにおけるデジタル領域のサービスを、世界37カ国で展開するグローバルネットワーク・ブランドのひとつ「Isobar(アイソバー)」傘下のAdWatch Isobarを通じて提供してきた。今回の買収により、同エリアには2つ目のデジタル・エージェンシー系列が発足することになる。買収完了後、トラフィック社は社名をTraffic Isobar(トラフィック・アイソバー)と改めて、事業を展開していく。

電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシー「Carat(カラ)」が9月に行った発表によると、ロシアの広告費は、対前年比で2012年は12.9%増加し、2013年・2014年もそれぞれ11.2%・11.0%と二桁成長が続くと予測されている。ロシアに2つのデジタル・エージェンシーを持つことになる同社グループの、同国デジタル広告市場におけるシェアは、約30%となる。今回の買収を機に、ロシアにおける成長戦略を加速させていきたい考えだ。

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