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テレビCM×スマホ動画広告で、ブランドリフト効果2.4倍 そのワケに迫る

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スマホ動画広告は「購入意向」を高める

2015年に500億円規模にも達するという予測がでるなど、急拡大を見せる動画広告市場。中でも、スマートフォンでの動画視聴が一般化し、企業がスマホメディアにテレビCM用の動画を掲載するケースも増えてきた。ただ、テレビCMとスマホ動画広告を組み合わせることで、ブランドにどのような効果があるのか、未だ見えていないケースも多い。

そんな中で、スマホ動画のプラットフォームを提供し、データ分析に定評のあるApp-CM(アップシーエム)が、テレビCMとスマホ動画広告の「ブランドリフト効果」の統合分析(特許出願中)調査結果を発表した。

調査は、2015年9月に全国で公開されたアドベンチャー映画のキャンペーンを対象に行われた(N=9462)。App-CMが提供するスマホ動画広告プラットフォーム「App-CM Native Video Ad」上で動画広告に接触した人と、非接触者を比較。その結果、映画についての認知度は非接触者に対して接触者の方が約1.5倍、興味度は約1.6倍、商品購入意向は約1.8倍高くなり、すべての指標でブランドリフト効果を見ることができた。

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インターネットリサーチ会社の調査データとスマホ動画広告プラットフォーム「App-CM」のログデータを付けあわせて分析。テレビCMはスポット出稿が対象。スマホ動画広告は1秒以上、動画を視聴した人を対象とした。

<調査概要>

■調査地域:全国
■調査方法:インターネットリサーチ
■広告配信方法:
【App-CM Native Video Ad】2015年9月16日(水)~2015年9月22日(火)
■調査時期:2015年9月28日(月)~9月30日(水)
■標本数:9462サンプル
■調査実施機関:株式会社マクロミル

続いて、テレビCM(15秒)とスマホ動画広告のそれぞれに接触した人と、その両方の接触者、非接触者を比較。その結果、映画の認知度はテレビCMとスマホ動画の両方に接触した人の方が、テレビのみに接触した人に対して1.07倍高くなり、相乗効果がわずかに見られた。

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興味度は、両方に接触した人がテレビのみに比べて1.16倍、商品購入意向は1.18倍となった。さらに商品購入意向は、非接触者に比べると両方に接触した方が約2.5倍高いという結果となった。

二つの調査結果から、App-CMにはブランドリフト効果があり、テレビCMと組み合わせることで、さらに相乗効果が見込めることが分かった。中でも、商品購入意向を高めるために効果的であることも明らかになった。

同社 担当者は「App-CM Native Video Adは、過去の配信データをもとに広告と媒体の最適なマッチングを行うことで、生活者との自然な接点を実現し、広告をコンテンツのような形で届けていきます。そのため、広告の興味や関心、理解を促しやすいという特徴があり、認知を獲得しやすいテレビCMとの補完関係にあるものと推測されます」と話す。

今回の調査では、アドベンチャー映画の動画広告の特性から、App-CMの動画広告プラットフォームの中から、エンタメ系メディアを中心に最適なメディアを厳選したという。「ユーザーがエンタメに興味が高まった心理状態のときに接触できたことが、効果を高めた要因かもしれません。それによって『テレビでも見たけど、この映画話題になってるのかな?』というコンディションをテレビCMとApp-CMで実現できたのではと考えています」。

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次ページ 「テレビCMの効果指標がネット広告にも普及」へ続く