6月20日(月)に第1回を公開!
1990年代、インターネットの普及によって、メディアは紙やCDといった“モノ”からデジタルへと、大きく変化しました。そして21世紀現在、今度はスマートフォンの登場によって、メディアの形態はもちろん、コンテンツの創り方や配信、その消費の仕方までが変わりつつあります。
パッケージ化されたメディアではなく、一記事、一曲単位でコンテンツが消費されるようになり、情報発信の手段が手軽になったことで、日々生成されるコンテンツの量は驚くほど膨大になりました。読むべきコンテンツを選別・提示するニュースアプリが誕生し、そのコンテンツをソーシャルメディアで共有・拡散するなど、メディアを取り巻く環境はまさに地殻変動を起こしています。
メディアと関わりが深い広告やマーケティングの世界も、この地殻変動の影響を受けています。感覚やイメージを訴求する従来からのやり方に加え、データを使ってターゲティングを行い、リーチしたい層に確実にメッセージを届けるなど、広告コミュニケーションの設計も変わりつつあります。こうした時代、マーケターや広報・宣伝担当者は、どのようにメディアや広告に向き合い、戦略を立てるべきなのでしょうか。
長年メディア事業に従事し、国内外のメディア事情やテクノロジーの動向をウォッチし続けている中で見えてきた、変わらない「本質」と対応すべき「未来の変化」について、事例とともに解説します。
著者プロフィール
90年代を、アスキー(当時)で書籍および雑誌編集者、および日本アイ・ビー・エムでコラボレーションソフトウェアのマーケティング責任者として過ごす。
2000年に技術者向けオンラインメディア「@IT」を立ち上げるべく、アットマーク・アイティを創業。2005年に合併を通じてアイティメディアの代表取締役会長として、2000年代をデジタルメディアの経営者として過ごす。
2011年に同社退任以後は、モバイルテクノロジーを軸とするデジタルメディア基盤技術と新たなメディアビジネスのあり方を模索中。2013年より現職にて「SmartNews(スマートニュース)」のメディア事業開発を担当。
「藤村厚夫のメディア地殻変動」バックナンバー
- 「広告の終わり」が始まった、邪魔ものからの変身は可能なのか?(2017/5/23)
- 大手広告主の予算凍結事件が突きつけるもの。メディアが生み出す文脈的価値とは何か?(2017/4/20)
- コンテンツの供給過剰が価値下落を生む?メディアの付加価値を高める5つのポイント(2017/3/24)
- 「エンゲージメント」はメディアの価値を支えられるか?2016年の大転換から見直す(2017/2/20)
- 2017年、メディアをめぐる白熱のポイントを展望する―藤村厚夫氏(スマートニュース)(2017/1/25)
- Webメディアへの信頼が揺らぐなか、課金型メディアが新たな局面を迎えている(2016/12/15)
- 米国大統領選を動かした?“フェイク(偽)ニュース”とメディアはどう戦うのか(2016/11/22)
- 近未来のメディアでは、「編集部」が姿を消すかもしれない(2016/10/20)
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